【ストップ!詐欺被害】「資金洗浄に加担」警察を装う「0110」の国際電話が200倍に増加 福岡の女性が通話を録音
女性は否定しましたが、男は違法性があるとたたみかけました。
■不審な男
「やはり、あなた名義でご登録されている以上、名義人である○○さんがこの○○銀行のキャッシュカードを取り扱ったかどうか。また、ご自身で操作したかどうかに関わらず、現状、法的責任というのは○○さんになってくるんでね。」
■女性
「どれくらいの被害があるんですか。私の名前で。」
■不審な男
「被害額、数千万とかそういう域に達しておりまして、非常に大きな事件となっておりますので。」
そして、男は電話を捜査本部がある愛知県警に転送すると話しました。
■不審な男
「それでは今から電話を転送しますので、このままお待ちください。」
■女性
「はい。」
■転送先の不審な男
「お電話転送受けました。愛知県警察本部、刑事部捜査2課の○○と申します。」
このあと、転送先の男が女性の名前の把握に手間取り、いきなり電話を切ったということです。
■女性
「警察と言われたときはドキッとしたんですけど、でもこれは詐欺師だなとすぐ分かって、話はしたものの、住所とか名前とかを言い当てられていたので、そこはすごくびっくりして心配になりました。」
特殊詐欺対策のサービスをアプリなどで提供する会社によりますと、2024年12月、ユーザーにかかってきた末尾「0110」の国際電話の件数は、半年間で200倍以上に増えたということです。
警察署で使われている番号を表示させることで、警察からの電話と信用させる手口とみられています。
また、福岡県警によりますと、電話からLINEに誘導し、警察手帳や逮捕状などの写真を送って信用させる手口も増えているといいます。
福岡県警は「各県警の間で捜査に関する電話を転送することはないし、警察がLINEに誘導して捜査資料を送ることは絶対にない」と話し、注意を呼びかけています。