市長「敷設中の新しい雨水管の隙間から土砂が流出した可能性が高い」国体道路で陥没 目撃者「だんだん穴が開いていった」
警察によりますと、10日午前、福岡市中央区今泉で「歩道が陥没している」と歩行者から通報がありました。
現場は、交通量の多い国体道路です。
目撃者はFBSの取材に対し「駆けつけたら縁石の奥が少しだけ陥没していて、だんだん穴が開いていった、道路側に開いていった感じです」と話していました。
歩道の端と車道の端に穴が開いているのが確認できます。幅は1.5メートルほどとみられます。深さは分かっていません。
福岡市によりますと、巻き込まれた人やケガをした人はいませんでした。
近くで下水道工事をしていて、今回の陥没に何らかの影響があったと考え、関連を調査中だとしています。雨は直接的な原因ではなさそうだということですが、地面がぬれて地盤がゆるんだ可能性あるとしています。
埋め戻しのめどは立っていないということです。
福岡市の高島市長は自身のFacebookに、陥没事故についてこれまでに分かっていることを投稿しました。
高島市長が現場で聞き取った内容によりますと、陥没の原因は敷設中の新しい雨水管の隙間から土砂が流出した可能性が高いということです。
この雨水管には現時点では実際の雨水は流れていないとして、今後、さらに土砂が流出し穴が急激に拡大するリスクは比較的低いと考えられるとしています。
その上で、地下空洞調査車を手配し、特に反対車線の地下構造の安全性を早急に確認することや、安全が確認された車線から可能なかぎり早く、1車線ずつでも交通を再開するよう指示をしたとしています。
また現在、工事中の雨水管については、道路通行の安全を最優先に考え、必要に応じて工事の中止も視野に、復旧を最優先に進めるとしています。
さらに、2016年の博多駅前での陥没事故での教訓と経験を生かし、安全確保と交通再開に向け全力で対応していくとしています。