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【中学生2人殺傷】捜査関係者「改めて責任能力を調べる」2度目の鑑定留置へ 裁判所が認める

2025年4月15日 17:30
【中学生2人殺傷】捜査関係者「改めて責任能力を調べる」2度目の鑑定留置へ 裁判所が認める

去年12月、北九州市で中学生2人が殺傷された事件で新たな動きです。容疑者の男について検察は15日、2度目の精神鑑定を請求したことが分かりました。

去年12月、北九州市のファストフード店で中学3年の男女2人を殺傷したとして、殺人などの疑いで逮捕された平原政徳容疑者(44)。

■児玉悠一朗記者
「鑑定留置を終えた平原容疑者が小倉南警察署に戻ってきました。フードをかぶっていて表情をうかがうことはできません。」

平原容疑者は14日、およそ3か月にわたる精神鑑定を終え、捜査本部が置かれている警察署に身柄が戻されました。

そして、福岡地検小倉支部は15日、裁判所に対し、平原容疑者の2度目の鑑定留置を請求したことが分かりました。

鑑定留置が2度行われることについて、捜査関係者は「全国的になくはないが珍しい。改めて責任能力を調べるということだ」と話しました。

捜査関係者によりますと、平原容疑者は「事件前、被害者2人と目が合った」という趣旨の話をしているということです。動機についての明確な供述はしていないといいますが、警察は目が合ったと感じたことをきっかけに、一方的に2人に狙いをつけた可能性があるとみています。

また、平原容疑者は逮捕後の取り調べの中で声を荒らげることもあったほか、事件前には、近所に住む人から騒音をめぐる相談が寄せられていました。

■近くに住む人
「怒ったような感じのおんどりゃーとか、なんとかーとか、そういう声がよく、家の中から。」

14日までの鑑定では、平原容疑者の事件当時の刑事責任能力を一部、疑問視する結果が出たということで、検察は別の専門家による再鑑定が必要と判断したとみられます。

平原容疑者の2度目の鑑定留置は16日から行われる見通しです。

そして、新たに入ってきた情報です。福岡地裁小倉支部は15日午後、平原容疑者の2度目の鑑定留置を認めました。16日から鑑定留置が始まるということです。

最終更新日:2025年4月15日 17:39