【中継】「国体道路」の陥没 雨の中で夜を徹した復旧工事が続く 現場から最新情報 福岡市中央区
10日午前、福岡市中央区の国道、通称「国体道路」で起きた陥没事故を受け、夜を徹しての復旧工事が続いています。一夜明けて11日午前5時をまわったところです。現場から中継です。白野さん。
■白野寛太記者
はい。福岡市中央区今泉の陥没現場です。
陥没した場所はすでに埋め戻され、いまは小型の重機を使ってアスファルトを再舗装する作業が行われています。
復旧作業はまもなく終わる見通しで、こちらには福岡市の高島市長も駆けつけ、工事の様子を見守っています。
現場では陥没の影響を最小限にとどめようと、雨が降り続く中、夜通しの作業を進めてきました。
陥没した場所とその周りに、水中でも固まる「流動化処理土」と呼ばれるセメント系の材料を注入して地盤を強化したあと、アスファルトを再舗装するなどの作業が続けられています。
穴の中には水がたまっているのが確認されていました。
■森野里奈記者
「普段は交通量の多い道路です。大きな穴が開いています。」
警察によりますと、10日午前10時前、福岡市中央区今泉で「歩道が陥没している」と通報がありました。
目撃した人は「駆けつけたら縁石の奥が少しだけ陥没していて、だんだん穴が開いていった。道路側に開いていった感じです」と話していました。
歩道から車道にかけておよそ1.5メートルの幅で陥没し、国道202号、通称「国体道路」は現場付近で4車線すべてが一時、通行止めとなりました。
福岡市によりますと、現場では新しく雨水管を埋める工事を行っていて、隙間から土砂が流出したことから陥没が起きた可能性が高いとしています。
高島市長は「とにかく最速で、安全の確保と交通の回復を指示しました」と話していました。