「ながらスマホ」1万2000円「イヤホン」「泥はね」5000円 自転車に反則金「気をつけないと乗れない」
携帯電話の「ながら運転」の反則金は1万2000円です。警察庁は、自転車の交通違反への反則金制度を来年4月から始める方針です。福岡の現状と、街の人の受け止めを聞きました。
25日朝、福岡市内では、イヤホンをつけて自転車に乗る人や、スマートフォンを操作しながら運転する人がいました。
■白野寛太記者
「運転中ですが、イヤホンをつけたままです。」
「非常に危険です。」
中には、イヤホンとスマホの「同時ながら運転」の人もいました。
自転車のこうした違反運転に対し、反則金を科す「青切符」による取り締まりが、来年4月1日から導入される予定です。16歳以上が対象です。
例えば、先ほどの「スマホのながら運転」の反則金は1万2000円です。「2台以上の横並び走行」は3000円。「イヤホンをつけて周囲の音が聞こえていない状態での運転」や「一時不停止」は5000円。「逆走」や「信号無視」などは6000円です。
これについて、福岡の街の人は。
■街の人
「ちょっと高いかもしれません。」
「二度と違反しなくなるならいいと思います。」
「反則金にしては高いのかな。イヤホンをしていたので、気をつけなければと思います。」
反則金の対象の中には「泥はね」5000円があります。
■街の人
「泥はねで5000円は、イメージがわかないです。」
「横並び走行もダメなんですね。自転車に乗れなくなりますよね、気をつけないと。」
警察庁は反則金の額について25日から意見募集を行っていて、今後正式に決定するとしています。
「青切符」は、比較的軽い交通違反に対し警察官から交付されるもので、反則金を納めれば刑事罰を免れるものです。
今回の罰則強化の背景は、携帯電話の「ながら運転」による重傷・死亡事故件数が増加していることが挙げられます。去年の事故件数は、10年前と比べると実に3倍です。
今後、意見募集を経て金額が変わったりすることもありますが、来年4月1日に導入される予定です。