オレンジ色のカーテンが映える初冬の風物詩 福島県の県北地方で特産のあんぽ柿づくりが最盛期を迎える
オレンジ色のカーテンが映える初冬の風景です。県北地方では特産のあんぽ柿づくりが最盛期を迎えています。
2023年の柿は実が大きく良い出来だといいますが、今ならではの心配事もあるそうです。
県北地方の特産品と言えば…このオレンジ色のカーテンでもおなじみ、あんぽ柿です。その生産地の一つ伊達市では、あんぽ柿づくりが最盛期を迎えています。
気になる今年のカキの出来は?
■JAふくしま未来伊達地区あんぽ柿生産部会 佐藤 孝一 部会長
「順調に生育しまして、適当な熟度になっていておいしいあんぽ柿ができると思う。」
豊作だった2022年に比べると、ことしは数が少ないといいます。
しかしその分、それぞれに栄養が行き渡り、大ぶりで甘さもあるそうです。
ただ、生産にあたっては一つの懸念が?
■佐藤部会長
「ことしは暖冬ということなので、気温が上がるとカビの原因にもなるので、そこが心配。」
それは暖冬傾向だということ。暖かい日が続くことでカキに水分がたまった状態が続き、カビが生えてしまう恐れがあるというのです。
乾燥を進めるため対策として使うのが、この扇風機です。
■佐藤部会長
「湿度を下げるというか、空気をかく拌させる。」
風を起こして空気が滞留しないよう、適度な乾燥を促します。
暖冬が予想され細かな注意が必要となるからこそ、より丁寧に作っていきたいと生産者の佐藤さんは話します。
■佐藤部会長
「おいしいあんぽ柿ができると思うので、ぜひ多くの人に食べてほしい。」
あんぽ柿は年末から年明けにかけて出荷が始まるということです。