「核兵器も戦争もない世界」を ノーベル平和賞授賞式で被爆者が訴え
10日、ノーベル平和賞の授賞式で被爆者が演説し「核兵器も戦争もない世界」を訴えました。
ノルウェー・オスロで行われた授賞式には日本被団協の代表委員3人が登壇し、ノーベル賞委員会のフリードネス委員長から賞状と記念のメダルを受け取りました。
日本被団協を代表して受賞演説に臨んだのは、長崎で被爆した田中熙巳(たなか・てるみ)さんです。
■日本被団協 田中熙巳 代表委員
「核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心からの願いであります。人類が核兵器で自滅することのないよう、核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう」
広島ではパブリックビューイングが開かれ、被爆者ら約200人が授賞式の様子を見守りました。
■被爆者 切明千枝子さん
「戦争のない殺しあいのない平和な世界につながっていってくれればありがたいし、うれしいと思うんですが」
Q今の気持ちいかがですか?
■日本被団協 箕牧智之 代表委員
「もう大役が終わってほっとしとる。これからも私たちは老体にムチ打って頑張っていきます」
式の後、オスロでは受賞を記念するパレードが行われ、参加した被爆者らは核廃絶の誓いを新たにしていました。
(2024年12月11日放送)