【特集】「魔の7歳」新1年生に交通事故が急増 「子どもの視野は大人の6~7割程度」対策は 広島
「魔の7歳」という言葉を、聞いたことがあるでしょうか?小学校に入学したばかりの子どもの事故が、急増することを意味します。その原因と防止について、広島テレビの小田成美記者が取材しました。
子どもたちの声が響く通学路。新一年生も、元気に登校します。
■保護者は…
「ここ車が多いので、信号が少ないところがあるし、不安だなと思っています。」
「新しい友達と会ったときに、テンションが上がって走り出したりとかが、心配な部分ではあります。」
広島県内で、歩行中に交通事故にあった人数の統計を見ると、最も多いのが、小学生になったばかりの7歳児です。高齢者よりも多く、「魔の7歳」とも呼ばれています。
日本自動車連盟JAF広島支部の建部拓さんに、話を聞きました。
■JAF広島支部 建部拓さん
「子どもが何をして事故にあっているかというと「飛び出し」なんですね。」
車の運転席から見た映像です。画面左を走ってくる子どもは、近づいてくる車に気がつくことなく、横断歩道を渡りました。
実は、子どもの視野は、大人の6割程度と言われています。
それぞれの視野の違いを、小田記者が体験しました。
■JAF広島支部 建部拓さん
「手を広げていって、見えなくなるところで止めてみてください。ほぼ、真横まで手が広がると思うんですね。」
■JAF広島支部 建部拓さん
「では今度、6歳児の視野を疑似体験できるメガネがあるので、これをかけて、同じようにやってみてください。」
■広島テレビ 小田成実記者
「このあたりで手が見えなくなりました。相当、視野が狭まっているのが、わかります。」
■JAF広島支部 建部拓さん
「横断の仕方、安全確認の仕方についても、「右見て、左見て、右見て、手を挙げて」だけではなくて、「しっかりおへそを真横に向けないと見えないよ」と、具体的に言ってあげる。」
環境が変わり、行動範囲も広がった新1年生に対し、ドライバー側の配慮も欠かせません。
■JAF広島支部 建部拓さん
「自分から見えているから、子どもも車に気づいてくれていると思いがちですけど、そうではない。気づいていない、見えていないという前提で、行動していただく。」
【テレビ派 2025年4月16日放送】