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深刻な米不足 広島県三次市で田植え始まる

2025年4月25日 19:48
深刻な米不足 広島県三次市で田植え始まる

米の不足が続く中、広島県内でも2025年の田植えが始まりました。
備蓄米の放出により安定的な供給が期待されますが先行きは見通せない状況です。
三次市内で74ヘクタールの水田を管理するこちらの農家では4月16日から田植えを始めました。
毎日のように問い合わせがありますが、在庫不足は続いています。

■ライスファーム藤原 藤原博已社長
「備蓄米が放出されて落ち着くかと思ったら値段も下がってないですし。まだまだ品薄感というのを僕らも感じる。
 日本の主食の米がこういう状況になるのはどうかという思いもあるし危機感を抱いている」

品不足による価格高騰が止まりません。
平均価格は5キロで4217円と去年の倍に。
政府はアメリカ産のコメの輸入を増やす案を検討しています。

■ライスファーム藤原 藤原博已社長
「海外に輸入すればいいという考え方が出てきてることは生産者にとって怖いこと。
 価格においても生産量においても波がありすぎると不安定な状況が続くと思う。
 早く落ち着いた値段になって安定してくれればいいと田植えしながら思っている」

4月23日から政府備蓄米の3回目の入札も始まっており、一刻も早い米市場の安定が待たれます。
【2025年4月25日放送】

最終更新日:2025年4月25日 19:48