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広島で愛され続ける「ちから」創業90周年 うどんと和菓子一緒に食べて

2025年6月10日 20:25
広島で愛され続ける「ちから」創業90周年 うどんと和菓子一緒に食べて

地元広島で愛され続けるうどん店が6月10日に創業90周年を迎えました。扱うのは「うどん」と「和菓子」。こだわりと戦略を取材しました。

■樫原憲正記者
「広島市中区にある本通商店街に来ています。こちらには創業90年を迎えるうどん店があります 広島県民におなじみ”ちから”です」

「ちから」は、県内で28店舗を展開しています。名物のうどんは、昆布やイワシなど4種類の素材を使ったうすくちの出汁ともちもちとした麺が特徴です。その味を求めて多くの人が訪れていました。客のテーブルには「うどん」と「きなこおはぎ」です。「ちから」ではうどんと一緒に和菓子を食べる客がいます。

■客
「ぜんぜん私は好きです。うどんで塩分をとってちょっと甘いものを食べたいときに(おはぎを)間にはさんでまたうどんを食べる」

中華そばも扱っており、その横には大福です。

■客
「あきないですね。甘いのと塩辛いのと無限に食べられますね」

この日、創業90周年を迎えた「ちから」。毎年6月10日を「うどん」と「和菓子」を一緒に食べる日、とうたうほど。そのルーツとは…

■ちから 小林 正記 社長
「もともと明治22年にできた店、力餅というのがルーツなんです。もともと和菓子屋なんです。戦前は創業は本通ですけど太平洋戦争で1回クローズして原爆でも1回やめていますので再度営業を始めたのは昭和26年、これが今の鉄砲町です」

90周年を記念して、麺類と和菓子を一緒に注文すると90円引きとしました。(6月10日まで)

■客
「おいしいです。甘さもちょうどよく大きさもちょうどよく。うどんを食べたあとちょうどいいおやつでした」

県内には今、外食うどんチェーン店の進出が相次ぎ、競争が激しさを増しています。

■ちから 小林 正記 社長
「どんどん店が増えるのはうどん文化の発展のためにはよろしいこと。90年続く企業は1000社に1社もない。広島を主体にやっていきたい」
(2025年6月10日放送)

最終更新日:2025年6月10日 20:25