広島・府中町殺人事件 元県警捜査幹部「土地勘がある人物がいる」
少しずつ概要が明らかになってきましたが、まだ不明点が多い今回の事件。元広島県警の捜査幹部は、「土地勘がある人物がいる」と指摘しています。
元広島県警・捜査一課長の山本武一さんです。まず、事件の起きた場所の特徴について、こう指摘します。
■元広島県警 捜査一課長 山本武一さん
「やはりもう本当に人気のない場所ですね。5時6時までは管理人がおられるけども、それ以降は無人になると。ですからこういう場所を選んだというのは、やはり、人に見られては困るということで、ここまで来た(んじゃないか)と。」
昼間は、ハイキングや散歩をする人などが訪れる森林公園。付近の人によると、夜は、ほとんど人の出入りはなくなるといいます。犯人と被害者はなぜこの場所を訪れたのか。
■元広島県警 捜査一課長 山本武一さん
「犯人の中にこの場所を知り得た者が、いわゆる土地勘がある者がおるということだと思いますけどね」
捜査関係者によると、事件には男女のグループが関与した可能性がありますが、詳細は不明。また死亡した中年の男性は、事件当日、東京から広島を訪れていたとみられるものの、身元の特定には至っていません。
■元広島県警 捜査一課長 山本武一さん
「一番はやはり(被害者の)身元。そして身元の交友関係、交際関係。東京から来る以前の交際なのか、 たまたまこちらに来て、そういうことになったのか。
(Q 被害者と被疑者の?)
接点ですね。はい。」
今後の捜査について、山本さんは、事件現場に至るまでの犯人と被害者の足取りを、付近の防犯カメラやドライブレコーダーなどの映像から解析していくことが重要だといいます。
■元広島県警 捜査一課長 山本武一さん
「(犯人と被害者の)接触場所の特定とか、あるいはこちら(現場)に来るまでの経緯、しっかりいろんな形で点と点を結んで線にして、捜査しておると思います」
【2025年4月16日放送】