パスピー終了から1か月「使い方が全然わからない…」いまだ困惑の声も 広島
IC乗車券パスピーのサービスが3月末に終了して1か月です。新しい乗車券システムは、バス会社ごとに導入の状況が異なるなど、いまだ混乱する様子もみられます。
ゴールデンウィークも多くの利用が見込まれる路線バス。利用者は新しい乗車券システムをどう受け止めているのでしょうか。
■岡山から帰省
Q何のIC乗車券を使った?
「イコカです。会社によって(使い方が)違うって聞いたからそれ自体はやってみないと分からないので、トライしながら」
現在、IC系決済方法は「モビリーデイズ」と「イコカ」の2つのグループに分かれていて、利用方法や割引の有無は、バス会社によって異なります。たとえば、イコカを使って広島電鉄のバスに乗る場合、乗る時に整理券を取り、降りる時に乗務員が端末を操作し、イコカをかざして決済します。
■イコカで乗車
「やり方が全然分からなくてパスピーが廃止になってから初めて乗ったので整理券をどこに入れるのか聞いて」
広島バスセンターでは、モビリーデイズとイコカの両方を扱う窓口を開設しましたが、パスピーの払い戻しを含めると、2時間待ちとなる場合もあるということです。
乗車券システムをめぐる混乱について、広島電鉄は。
■広島電鉄 仮井康裕社長
「(使い方の)周知に時間がかかっているという認識している。解消する方向で社内で検討している」
(宮脇アナウンサー)
現在のIC系決済はモビリーデイズとイコカの大きく2つのグループに分かれています。
広島県外から訪れる人などはJRでも使えるイコカで決済するケースが多くなると思われますが、広島電鉄などモビリーデイズを導入しているバスを利用する際は、乗るときはタッチせず、整理券を受け取るのみ。降りる時に整理券を運賃箱に入れ、乗務員が端末を操作した後にイコカをタッチして決済します。一方、イコカを主に導入している車両では、これまで通り、乗り降りする時にカードをタッチします。
また、モビリーデイズは車内での現金チャージに対応しておらず、バスを降りる際に残高不足で時間がかかってしまうケースもみられました。広島電鉄は、利用者からの強い要望を受け、8月から車内での現金チャージに対応するということです。
【2025年4月28日放送】