大量の1円硬貨を投げて故人の冥福を祈る 美波町の「投げ銭供養」【徳島】
1円硬貨を投げて故人の冥福を祈る「投げ銭供養」は、室町時代に徳島県美波町の薬王寺で始まったとされる伝統行事です。
町内にある真言宗の11の寺が毎年持ち回りで行っていて、今年は18日から3日間、観音寺で行われました。
僧侶が本堂中央の高座に座り、集まった檀家らと戦没者の霊を慰めたあと、33回忌となる故人から順に過去帳を読み上げていきました。
檀家らは家族や親族の名を確認すると、大量の1円玉を高座の周りのさい銭箱に勢いよく投げ入れ、手を合わせていました。
1円玉が高座の板に当たる音が大きいほど先祖の供養になると言われており、集まった人たちはバケツいっぱいの1円玉を力いっぱい投げつけていました。