仲間を増やしてしめ縄づくりの伝統を楽しく守る 鴨島町で神社に奉納するしめ縄づくり【徳島】
16日朝から徳島県吉野川市鴨島町の鴨島八幡神社で、新年用として神社に奉納するためのしめ縄作りが、本格的に始まりました。
しめ縄作りを行うのは、鴨島八幡神社の屋台氏子らが2018年に結成した「麻植注連縄保存会(おえしめなわほぞんかい)」の会員です。
(麻植注連縄保存会藤原茂喜会長(75))
「氏子さんで動ける人が年々少なくなった。これじゃいかんと、隣のお宮さんに声をかけたのが当初のきっかけで。技術の伝承というか、多くの人に集まってもらえるようになった」
徳島市や鳴門市の会員もいて、いまでは100人ほどの規模に。
この日も30人が集まり、作業しました。
(散歩中の子ども)
「何やってるの?」
大勢でしめ縄をつくる姿に、散歩で神社を訪れた子どもたちも興味津々です。
わらを綯(な)って作った1本の縄、その縄を3本しめこんで、しめ縄をつくっていきます。
2メートルほどの短いものでも、大人が数人がかりで1時間近くかかります。
できたしめ縄の1本、これは、剣山にある神社に奉納されるものです。
(剣山本宮先達会高藍組(石井町)の会員)
「来年6月12日あたり、例年なら。宝蔵石神社というのが(剣山)山頂にある。そこの鳥居に(飾る)」
この日、午前中にできたしめ縄はあわせて3本。
3メートルほどのものができると、みんなから歓声が上がりました。
(麻植注連縄保存会藤原茂喜会長(75))
「できるだけ多くの神社の人に、その土地の人に来てもらって、みんなで楽しく作業してもらえたらありがたいなと。(Q.出来上がるのは嬉しい?)それは、何とも言えんですよ」
しめ縄づくりは11月19日までで、あわせて44本作ります。
完成したしめ縄は、12月、県内の14の神社に奉納され、新たにかけ替えられる予定です。