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「県民と有識者の声」 検証・後藤田県政2年④【徳島】

2025年5月22日 19:44
「県民と有識者の声」 検証・後藤田県政2年④【徳島】
就任から丸2年、任期の折り返し地点を過ぎた後藤田県政を今週、シリーズで検証しています。

最終回のきょうは、この2年間の後藤田県政をどう見ているのか、県民と有識者に話を聞きました。

徳島駅前>
(80代男性)
「若手だからよくやってると思う」
「(新ホールについては)皆の了解を得てからした方がよかったけどね」
「ただ、やることはやらないかんと思いますし、長年県民の願いですから」

(40代女性)
「大きな政策しますって言われてもピンとこないので、生活に根付いているディズニー(パレード)が来た時もそうだが」
「なんか楽しいな、嬉しいな、みたいな(政策が)ある方が頑張れるというか」

(70代女性)
「急に変えることはできないとは思うし、後藤田さんなりに一生懸命頑張っているんじゃないかなと思うんですけど」
「徳島の観光、もう少し阿波踊りだけじゃなくっていろんな意味で、徳島は歴史的な史跡もたくさんあるので」
「そういうのもPRしながら、徳島をもっと盛り上げていってもらいたい」

(20代男性)
「若い人がどんどん都会に出ていっちゃうというのがあるので、もっと残るような魅力とかを伸ばしてもらえたら」
「音楽が好きなんで、地元の祭りとかとも絡めて、いろいろ(イベントとか)やってもらえたら」
「若い子もけっこう楽しくて、残っていくかな」

この2年間の、後藤田県政を有識者はどう見ているのか。

政治学が専門の、徳島大学・饗場和彦教授に聞きました。

「最低賃金」大幅UPについては?

(徳島大学 総合科学部・饗場和彦 教授)
「今回のケースは、首長のリーダーシップとしていい形でできたのでは」
「日本の経済は低迷していて、その一つが賃金が伸びないことですから」
「最低賃金を大幅にあげるという、今回の後藤田さんの方針・政策は基本的に評価できる」
「最低賃金を上げてもらって、働く人はい嬉しいんですが」
「ただ出す側は、特に中小零細は、急にそんなに給料出せないとセットで」
「中小企業、零細への対応がどうかと、その辺がまだ徳島県政では不十分な感じもするのでそこが課題かなと」

「国際定期便」の就航については?

(徳島大学 総合科学部・饗場和彦 教授)
「松山や高松で定期便が先行していて、徳島もという期待も大きかったと思うが」
「そういう意味で、今回誘致したっていうことは成果なんでしょうけど」
「香港や韓国から多くの人が来ても、結局素通りで関西に行ってしまう傾向はないか」
「フォローとして定期便が出来たから良しではなくて、そのあといかに徳島に定着して観光・労働で寄与してもらう」
「フォローする政策も、今後必要になるだろう」

「新ホール・まちづくり」について

(徳島大学 総合科学部・饗場和彦 教授)
「県民からすると、もう30年も前に出てきた話が、未だに全然進まないというのは、いい加減にしてくれと」
「今度こそ、藍場浜の方でできるのかというのは、期待が高いんでしょうね」
「ただ、藍場浜で実現するにしても、これまでの経緯がありますから、強引に一方的に県と市で」
「今の市長と知事が、独断で進めていくというやり方は、やっぱりいろんな形で尾を引きますから」
「そこが丁寧な形で、協調的な方法で、なるべくそこを重視して欲しい」
「単に藍場浜にホールを作るのみならず、駅の北の部分も含めてアリーナもはじめ、駅の周辺を開発していくというのは」
「徳島だけかなり置いておかれている状況が見えますから、そういう意味合いでは、他の(四国)3県に追いつくということでは」
「後藤田さんの言うような、大きなビジョンというのは、起爆剤として一定の意味はあるかと思う」
「県民の目線で言えば、丁寧な合意・調和を優先して、早く作って欲しいというところでしょうね」

これからの2年については?

「SNSとかを活用されて、アプローチは若い世代に響く面はあるでしょうし、服装もラフだし言動も気さくだし」
「なんか変わったな、良い感じかなっていうのはあると思うんですけど」
「表面的・一時的な政策ではなく、(徳島が抱える)根本的・構造的な課題にどう取り組むかと」
「前の県政がやったことを否定するというだけでなく、新たに何をしていくか、変えていくかといところが問われている」
「今後2年間がまさに、真価が問われる時期だとみています」
最終更新日:2025年5月22日 19:51
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