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<単独インタビュー>18日で就任から半年 後藤田正純徳島県知事に聞く(後)

2023年11月17日 22:42
<単独インタビュー>18日で就任から半年 後藤田正純徳島県知事に聞く(後)

『フォーカス徳島』では、18日で就任半年を迎える後藤田正純徳島県知事に単独インタビューを行ない、2日続けてその模様をお送りしています。

2日目の17日は、四国新幹線や新ホール、そしてLCCの就航について話を聞きました。

なお、このインタビューは、先週取材したものです。


(森本真司アナウンサー)
「後藤田知事が就任されて本当に大きな舵を切ったのが四国新幹線の話」

(後藤田正純徳島県知事)
「新幹線は夢みたいな話だという、もちろん時間がかかる。その裏には、私がなぜ、『淡路ルート』ではなく『岡山ルート』かといえば、『淡路ルート』は四国のほかの3県は全く賛同してないから。徳島さえ『岡山ルート』を優先的にやるといえば4県がまとめる。4県がまとまるということが、実はポイント。四国4県で知事が一致団結して、JR四国とも国土交通省鉄道局とも交渉できる体制、これも大事だという、実はしたたかな考え方。現に今、どっかの路線を廃止するとか勝手にやれてしまうんですよ、民間企業だからJR四国は。いやいや、それはだめだよと言うのは、4県知事が一緒になって戦わないといけない。こういう、団結というメリットがある。四国は鉄道・物流については、四国はひとつだという、こういう決断をした」

(森本真司アナウンサー)
「関西へのアクセスの向上のためには『淡路ルート』を求める声もあるかもしれませんが」

(後藤田正純徳島県知事)
「『淡路ルート』だったら徳島だけが一番近いって言って、やるんだって言っても後ろ見たら誰もついてきていないというのが現状だったんです。夢を語るのはいいんだけど、実現する夢を語ろうって私は申し上げて、それが『岡山ルート』で。岡山県だけを説得すればいいんですよね、瀬戸大橋の。それとて難しいんですよ。そういう意味でも『淡路ルート』は極めて非現実的だったっていうのが、やっと分かってくれたのかなと思っています」

(森本真司アナウンサー)
「知事が大きな方針を示した当初から言われているのが、赤字のローカル線の維持も考えないといけないと」

(後藤田正純徳島県知事)
「在来線では今後、少子高齢化で採算・収益は悪化する一方だと。そのためには県外から観光に来てもらえるとか、こういったこと。そのことによって土地の値段が上がる、そしてJRが持っている土地、そしてそこにおけるホテル不動産、こういったものの事業収益が増える。過去10年で、四国の中で土地の値段が唯一下がっているのは徳島なんですよ。それはなぜか分析したとき、都市計画がないんですよ。駅の再開発、特に徳島で言うと、JR四国で言えば徳島駅ですよ。この駅周辺の再開発というのは、まさにJR四国の死活問題であると同時に、徳島県の在来線維持、また徳島のまちづくりの死活問題、最後のチャンス、私はそう思っています」

(森本真司アナウンサー)
「音楽ホール、そしてアリーナなんですけど、見直しをすると」

(後藤田正純徳島県知事)
「本来、中身の機能が大事なのに、外部の機能・装飾、これになっていて、そこにもコストがかかっている。そんなものは、私は本来のホールではないと思っています。徳島県産の、例えば木を使うとか、座席は藍染を使うとか、そこで徳島らしさを出すべきだと思っていて。私は機能を良いものにしたい装飾とかじゃなくて。そして、できるだけ早く造りたい。そのためには1900じゃなくて1500、単体でやった方が早く造れる。そして値段も安く造れる」

(森本真司アナウンサー)
「キーワードとして徳島駅北、『駅北』は熱いワードになるのかなという気がするんですが」

(後藤田正純徳島県知事)
「徳島駅だけが4県の中で、一方向の出口しかない。普通、南口があれば北口があるんです、全国。西口があれば東口があるんですよ、抜けるんですよちゃんと。しかも我々は原生林を含む城山、徳島城という最大コンテンツがあるのに、そこに行きたくても観光客は行けないんですよ、ぐるって回らないと。これはあり得ないでしょう。それに何でみなさん我慢してきたんですか?それが不思議でしょうがない」

(森本真司アナウンサー)
「LCC(格安航空会社)について、こちらの進捗状況は」

(後藤田正純徳島県知事)
「国会議員時代に、ベトナム大使に愛媛県知事を紹介したら、実は数年で契約して直行便が始まりました。そういうことを見ていると、やっぱり知事の決断力とそういったことなんです、スピード感だなと。2回、3回行ったら商談がまとまるとかっていう簡単な話じゃないんです。航空会社だって数十億の投資ですから、徳島のプロモーションを地道にやっていかなければいけない」

(森本真司アナウンサー)
「これは便利になったと感じることができる可能性があると?」

(後藤田正純徳島県知事)
「成功するものもあれば、失敗するものもあると思います。ただ、立ち上げなければ何も始まりません。名古屋愛知と徳島の便も、小型の飛行機ですよね。こういった所も今、交渉を始めていますし、あらゆるものを始めています」

(森本真司アナウンサー)
「1期目の抱負は、どのようにお考えでしょうか?」

(後藤田正純徳島県知事)
「とにかく公約通り進めることです。次期議会では退職金の返上、これも提案しようと思っています。これも、国会議員には退職金はございません。なぜ、知事にだけあるのかということで、廃止を公約に掲げていたので公約実行で、次の11月議会に提出予定にしております」

(森本真司アナウンサー)
「自分たちが住んでいるところを誇れるようになるのか?知事は自信はあると?」

(後藤田正純徳島県知事)
「あと数年したら、徳島やばいことになっていると思います。俺の徳島に来ないと損だよと、こういう子どもたちが必ず増えますから、任してください。アリーナが駅前にあって、なおかつ巨大レストランがあって、そこにスーパーヨットがとまっていたりして。夏だけじゃなくて、秋も春も阿波踊りがあって、とにかくダイバーシティー開かれた徳島、期待してください」

(森本真司アナウンサー)
「徳島何があるのかとは言わせないと。ありがとうございました」