防災士が教える「次の大雨への備え」正しい情報収集と避難準備をしよう!
(防災士・柳原志保さん)
梅雨のこの時期に必要なのが、『正しい情報収集』と『避難の準備』です。
この時期「線状降水帯」という言葉を聞くことが多いと思います。10日も県内に一時発生するおそれがありましたね。
(永島由菜キャスター)
線状降水帯とは「次々と発生する雨雲が列をなし、数時間にわたって同じ場所を通過または停滞することで作り出される強い降水域」のことです。発生予想時間の半日ほど前から呼びかけられることになっています。
(柳原志保さん)
呼びかけがあった際は「災害級の大雨になるかもしれない」という心づもりに加え、防災リュックをいつでも持ち出せるようにしておくことが必要です。
(緒方太郎キャスター)
防災リュックの中に入れておきたいものの一部です。食料品などがありますが、大雨だからこそ必要なことは何でしょうか。
(柳原志保さん)
まずはリュックです。せっかく準備しても中身が濡れてしまってはいけないので、防水タイプのものを使うか防水カバーをつけるようにしましょう。中身をビニール袋などに入れるとより安心です。そして、タオルは大小1枚ずつ用意しましょう。大雨の際は情報が命綱となるので、持ち運びができるテレビラジオがあるといいですね。
(緒方太郎キャスター)
この時期の避難は暑さが気になります。
(柳原志保さん)
体を拭くシートやすぐに使える保冷剤も100円ショップなどで売っているので、用意しておくと避難所生活をより快適に送ることができます。時期にあわせて中身を見直してみるのもいいですね。
(永島由菜キャスター)
大雨の際に皆さんにお伝えするのが「警戒レベル」です。レベル3相当の「高齢者等避難」は、高齢の方や小さなお子さんがいて避難に時間がかかる方に早めに避難するよう呼びかけるものです。
レベル4相当の「避難指示」が出ると災害のおそれが高くなりますので、対象エリアの全員の避難を呼びかけます。レベル5相当の「緊急安全確保」はすでに災害が発生してしまった状態なので、「避難指示」までに避難しなければいけません。
(柳原志保さん)避難のポイントは「歩いて避難する」。その際は外はすでに大雨が降っている場合が多いので、服装に注意しましょう。
【VTR】
まずはけがを防ぐために長袖・長ズボンを着用しましょう。助けを呼ぶための笛を首からかけておきます。そして、さきほど紹介した防災リュック、両手が空くリュックにしましょう。