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東京→コンビニもファミレスもない村に家族で移住 自然で暮らす「学び」

2025年5月23日 20:41
東京→コンビニもファミレスもない村に家族で移住 自然で暮らす「学び」
移住した斎藤さん一家

ことし4月、東京の家族が人口1400人の産山村に移住してきました。コンビニもファミレスもない村。それでも、人生で大切な学びがあるという家族に密着しました。

■緒方太郎キャスター
「産山村の義務教育学校に来ています。ちょうど今日は運動会です。にぎやかですね。周りを見ると地域の方々もたくさん集まっています」

82人の子どもたちが通う小中一貫の義務教育学校、村立産山学園の運動会。東京から村にやって来た小学4年生の斎藤奏くん。走り縄跳びにちょっと苦戦しながらも…。

■斎藤奏くん
「赤い服を着ている大人の人、来て下さい!」

地域の人たちと一緒に、運動会を楽しみます。
奏くんは、県内でも珍しい取り組みの「第一号」なんです。

■母・あゆみさん
「『うぶやま遊学』の第一号に奏が認定されました。山村留学です」

「うぶやま遊学」とは、県内の自治体では唯一の山村留学の制度です。人口が少なく、少子化が進む産山村は村外からの移住定住に力を入れています。「うぶやま遊学」もその一つで、ほかの地域から子どもを招き、村の魅力を感じてもらおうと今年度からスタートしました。

その第一号が、4月に東京の八王子から、家族で移り住んだ奏くん。移住のきっかけは2歳の末っ子・全くんでした。生まれつき、心臓の血管に異常が見つかり、人工血管を入れる手術を終えたタイミングで、家族で一念発起しました。

■母・あゆみさん
「3人目の子の病気のことがあって、当たり前に空気が美味しいとか、水が美味しいとか大自然の中というのが本当に尊いことだし東京にいると当たり前じゃないなってよく思うことがあったので」

■産山村の雑感
とはいえ…。産山村にはコンビニも、ゲームセンターもありません。

ちょっぴり本音も。

■斎藤奏くん
「サイゼリヤに行きたいなって思う時とかある。あとはま寿司とかくら寿司とか行きたいなって思う時とかある」

それでも、母親のあゆみさんは、奏くんの変化を感じていました。