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大動脈なのに"細い動脈"に…渋滞解消のカギとなるか「熊本電鉄」を分析

2024年7月25日 19:47
大動脈なのに"細い動脈"に…渋滞解消のカギとなるか「熊本電鉄」を分析
熊本電鉄

「抜け出せ!渋滞都市!」
全国的に見ても深刻だと言われる熊本の交通渋滞について、KKTが徹底取材して伝えるシリーズ企画です。取材した宮澤奎太アナとお伝えします。

(宮澤奎太アナ)
渋滞解消に向けては先日、木村知事と熊本市の大西市長が会談し、マイカーから公共交通への転換を促す方針を確認しました。しかし市電はトラブルが相次ぎ、バスも人手が足りず減便をしています。
そこで今回は熊本市から合志市までを結ぶ「熊本電鉄」について分析します。

人口増加が進む合志市と熊本市内を結ぶ熊本電鉄。御代志駅と藤崎宮前駅をつなぐ路線と、北熊本駅で分岐し上熊本駅へ向かう路線があり、総距離12.9キロの民間鉄道です。しかし、沿線では…日々、渋滞が発生。国道3号線の熊本市北区清水本町から室園町と、国道387号線の合志市須屋~熊本市北区八景水谷の区間は、国土交通省の主要渋滞か所に選ばれています。実際に、平日の朝に向かってみると…。

■宮澤奎太アナ
「朝の合志市、再春医療センター前の交差点です。私の後ろ国道387号線も混雑しているんですが、ここに入ってくる脇道もだいぶ交通量が増えています」

朝7時半頃、熊本市から菊池方面へ向かう車で大渋滞…約30分で解消されたと思ったら…

■宮澤奎太アナ
「午前8時過ぎになりました。先ほどまでは菊池市方面の車が渋滞していたんですが、現在熊本市方面、反対側の道路も渋滞が始まっています」

上り線・下り線ともに、この渋滞…。合志市によると、午前7時半~9時頃までが最も混雑するといいます。
渋滞緩和の手立てとして期待されるのが、マイカーから沿線を走る熊本電鉄への転換です。

■国民の足を守る熊本県民会議・坂本正会長
「あれだけの市街地を通っているというのは、日本の中から見ても非常に優良な交通資源なんですが、まだ活用できていない」

こう話すのは、熊本の交通問題に詳しい坂本正さん。交通渋滞の緩和に向けて、熊本電鉄を活用するための対策を取るよう7月に県に要望しました。