富山県内で販売開始 随意契約の備蓄米 その味は
全国で5キロあたり2000円程度で販売されている随意契約の備蓄米が、県内でも初めて富山市のスーパーマーケットで販売され多くの人が買い求めました。
購入して、さっそく炊いてみた男性を取材しました。その味は?
助田紫乃亜記者
「随意契約の備蓄米が販売される店舗では、多くの人が列をなしているんですが、開店30分前に整理券の配布は終了してしまいました。」
県内で初めて随意契約の備蓄米が販売された富山市の「原信 呉羽店」です。
2022年産のいわゆる「古古米」の備蓄米、5キロあたり税込み2160円をきょう、240袋限定で販売しました。
開店前に整理券を配布しましたが、およそ10分で上限に達し終了。
開店と同時に備蓄米は次々と買い物客の手に渡りました。
「1か月半前くらいに10キロ8000円とかで買ったんですけど、もう高くて買えないので…。本当は良いお米食べさせてあげたいですけど、子どもとかには。そうも言ってられないので仕方ないかなっていう感じがします。」
「ちょっと味見してどうかなと思って。よかったら続けて買ってもいいかな。」
こちらの先頭の男性。
なんと深夜0時から並んだといいます。
「絶対に(備蓄米を)獲得したいっていう思いと、当然獲得するなら1番の整理券をとりたいなっていうことで。いま大体5キロ5000円とか見とると高いなっていうのを感じてて、5000円のやつだったら、ちまちま食べんなんかったり、これ(備蓄米)だったら、たくさん量も食べられるのでプラスな気持ちで食べられるので、そういうところでもお得だなって思いますね」
「原信」を展開する「アクシアル リテイリング」は、随意契約の備蓄米1110トンを調達していて、準備が整い次第、今月中旬から下旬にかけて呉羽店を含む県内4店舗で順次販売する予定です。
原信呉羽店 中島康太店長
「販売する側としては、1人でも多くのお客様に需要がある限りは供給したいと考えているが、今回240袋限りということで心苦しい中ではありましたが、1日でも早くお客様のところに届けたいなと思っています」
一方で気になるのはやはり「味」です。
深夜0時から並んだという先ほどの男性がきょう、さっそく自宅で備蓄米を炊いてみるということで取材しました。
水を少し多めにしたほうがおいしいと考え、水をやや多めに入れて炊いた男性。
その他は、いつも通りの炊き方です。
「白米本来の味を楽しみたいと思います」
炊けるまではおよそ1時間、その時を待ちます。
こちらが炊きたての備蓄米。新米と見た目はあまり変わりませんが…
「いつものお米よりは(香りが)薄いかなっていう感じがします」
しかし、実際に食べてみると…。
「かんでると甘みが出てきて、そこらへんはいつも食べてるお米と同じだなという感じがします」
白米が大好きだと話す男性。
今夜は好物の刺身と一緒にコメを味わう予定です。
県内では原信のほかにも、今週から随意契約の備蓄米の販売を開始する企業があります。
「クスリのアオキ」はあさって12日から調剤専門薬局を除く県内95店舗で販売を開始します。
高岡市のディスカウントストア「ラ・ムー 高岡東店」は今月13日から販売を始める予定です。
スーパーマーケット「アルビス」は今月14日射水市の大島店で先行販売を行います。