県立高校の未来は 検討会議初会合 大規模校などを議論 富山
県立高校の今後の再編について話し合う検討会議の初会合が開かれました。
きょうの議論のうち、新たに設置する方針の大規模校については教育内容や設置場所がポイントになります。
上野キャスター
「県立高校の未来を考える検討会議、きょうはどんな議論が交わされるのでしょうか」
検討会議は知事を会長に県教育委員会の廣島教育長や経済界、学校関係者など17人の委員で構成します。
新田知事
「新時代に適応し、未来を拓く人材の育成 。この実現に向けて皆様の忌憚のない意見をお願いします」
県立高校再編の構想は全ての県立高校を対象とし、学科の構成も見直したうえで現在の34校を大・中・小規模校に再構築します。
そして2038年度には20校から22校まで絞り込む方針です。
このほか入試制度の見直しや県として初めて設ける中高一貫教育校、そして外国人特別入学枠の選抜方法なども検討するとしています。
委員からは今回の構想について概ね前向きな意見が出ました。
伊東潤一郎委員
「御三家プラス2っていう言い方がいいのかわかりませんけれども、そういった学校も要するに再編統合の対象で、やらなきゃいけないというか。子どもが真ん中なんだったら、そう言う学校も関係なく統合するんだというはっきりとした意思をやっぱり持って進めていかなければいけないなと」
一方で新たに設置する高校をどのような学校にしていくのかわからないという意見もありました。
佐伯真未委員
「進学先の選び方がこれから大きく変わっていくことですとか、通学距離が増えていくこと、それから部活もどういった影響があるかということなど、不安もあります。大きな不安を抱えないように、安心できる環境、そして安心できる情報を、保護者それから学生に周知していただけるとありがたいなと」
本江孝一委員
「現在ある各高校の特色ですとか、そういったものをどのように評価してこれまで培ってきたものを新しい学校に生かしていこうとされているかというところについては、盛り込まれていないというふうに思っています」
そして県東部と西部に1校ずつ新設するとしている大規模校については…
上野キャスター
「大規模校設置の議論については非公開で行われるということです」
生徒や県民に具体的な内容で不安を与えないためなどの理由で非公開で議論されました。
終了後、副会長を務める富山大学の林客員教授は。
富山大学林客員教授
「柱は2つあって、やっぱり 教育内容と設置場所なんですよね。大規模校のメリットって、選択科目から自分好きなものを選んでいける、自分のやりたいことができる、それって子どもの主体性というか 自分ごと の部分が増える。もう1つは場所ですよね、できるだけ通いやすいところがいいんだろうと」
生徒が学ぶ内容の選択肢を広げること、そして設置場所を通いやすい場所にすることについては多くの委員の意見が一致したということです。