黒部峡谷鉄道トロッコ電車　宇奈月駅－柳橋駅で今シーズンの営業運転開始

黒部峡谷に春の訪れです。

黒部峡谷鉄道のトロッコ電車がきょう、宇奈月駅から柳橋駅の間で今シーズンの営業運転を始めました。

玄関口の宇奈月駅では華やかなムードのもと運転開始を祝うセレモニーが行われ、地元の人たちに見送られながらトロッコ電車が出発しました。

女将さんたち
「いってらっしゃ～い」

トロッコ電車は能登半島地震で被害を受けた鐘釣周辺の復旧工事のため今シーズンも欅平までの全線開通は行いません。

今年は沿線での積雪が多く雪解けも遅いことから、きょうから来月2日までは、宇奈月駅から柳橋駅までの1駅区間、およそ2.1キロでの折り返しで運転営業を始めます。

往復でおよそ30分間とこれまでになく短いトロッコの旅ですが、新緑が広がる峡谷とサクラの共演など、乗客たちは心地よい風を受けながら目の前に広がる春の景色を楽しんでいました。

千葉からの観光客
「十分見応えのある景色が堪能できたかなと思います」

新潟からの観光客
「初めて来たんですけど、ちょうど桜もまだ咲いていて、今しか見られない景色を見られて、すごく良かったです」

営業は11月末までで、柳橋駅の上流の猫又駅までの区間も来月10日までに順次、運転を再開する予定です。