「金沢に帰ってきたなと」金沢21世紀美術館・鷲田新館長が描く未来は… 2027年度には大規模改修休館も
平日にも関わらず、多くの人でにぎわう金沢21世紀美術館。
来館者は:
「TikTokで流行ってたので来てみようかなって」
「わ~ 楽しそうと思ってきました」
「SNSで見ていいなと思って」
「いっぱい写真撮れたし」
若者から外国人まで幅広い層が訪れるこの美術館の館長に、新たに就任したのが鷲田めるろさんです。
(Q. 館長就任した気持ちは?)
金沢21世紀美術館・鷲田めるろ館長:
「私はもともと金沢21世紀美術館に長くいたので、久しぶりにお会いする人がおかえりと言ってくださって、金沢に帰ってきたなと実感してすごくうれしく思っています」
というのも京都出身の鷲田館長。開館前の1999年、建設当時から金沢21世紀美術館の学芸員として携わっていたメンバーの1人でした。
20年近く金沢21世紀美術館の仕事をしたあと、青森県の美術館の館長を経てこの春、7年ぶりに金沢に戻ってきました。
(Q. 一度外に出て見てみると見え方が違ったりは?)
金沢21世紀美術館・鷲田めるろ館長:
「かなり大規模な、いろんな活動をやっている美術館だなと改めて思いました。美術館以外の外の方が、あそこの場所を借りて展覧会を行うことを含めて、いろんなことが金沢21世紀美術館で起きている、その多様性、多発性は、かなり金沢21世紀美術館の特徴だなと思いました」
街なかの活性化にも大きな役割を果たしている21世紀美術館。
ただ、20年の月日による建物の老朽化などから、再来年度、大規模な改修を行うことになっていて、1年近く休館することが決まっています。
金沢21世紀美術館・鷲田めるろ館長:
「1年間もの間、美術館を見てもらえないということは大変心苦しいんですけど、金沢21世紀美術館はもともと、街は美術館であり美術館は街であるというコンセプトでやってきましたので、街の中でいろんな企画をできないか考えているところです」
金沢21世紀美術館・鷲田めるろ館長:
「21世紀美術館は幸いにも成功した美術館だと思っています。これだけ今に向き合うような作品を見せながら、たくさんのお客さんにも来てもらう、この2つを両立するのは本当は難しいと思われていたので、それが実現できたのは本当に大きかったと思いますし、もっとより突き詰めていくような展開をしていけたらなと思います」
今や世界中から多くの人が訪れる金沢で、最も有名な場所のひとつとなった金沢21世紀美術館。新しい顔を迎えて次のステップへと動き始めています。