「最高の舞台作りたい」 稽古に励む曳山子供歌舞伎の子供役者は… 石川・小松市のお旅まつり
歌舞伎の町、石川県小松市。
5日、市内にある「こまつ曳山交流館みよっさ」を訪れると…
『 かの霊場を 再建せんと諸国に 勧進す~ 』
真剣な表情で稽古を行う子どもたちの姿がありました。
小松市で毎年行われているお旅まつり。
その見どころとなっている曳山子供歌舞伎では、毎年2つの当番町が絢爛豪華な曳山の上で、それぞれ舞台を披露します。
ことしは、中町と龍助町が当番町でしたが、中町では少子高齢化のため単独での舞台が難しく、曳山を持つ8町が合同で、上演することになりました。
披露するのは、地元、安宅の関が舞台となっている「勧進帳」です。
武蔵坊弁慶役・近 松葉 さん:
「最後の飛び六方の手の角度が見どころだと思います。弁慶になり切って、精一杯頑張ります」
子どもたちの演技力の高さに、振付を担当した師匠も…
「鳥肌立つのよ、すごいでしょう」
千川 貴楽 師匠:
「八町の町ぐるみのすべてのパワーが子どもたちの演技に乗り移って、しっかりといい演技のいい芝居ができたらいいなと思っております」
一方、龍助町でも…
『 明日待たるる~ その宝船~ 』
赤穂浪士討ち入りのサイドストーリーを描いた演目「土屋主税」の通し稽古が行われていました。
ことしは3月に、東京で行われた浅草こども歌舞伎まつりにも出演するなど、例年より長い期間、稽古を重ねてきた龍助町の子どもたち。
主人公を演じているのは、東凛花さんです。
土屋主税役・東 凛花 さん:
「(Q.完成度は?) 90%くらいです。みんなで、もうちょっと動きを綺麗にしたり、声を大きくするところをしたら、多分100%いけると思います」
実は、同じ舞台には…
「宝井其角役の東依茉です」
妹の依茉さんの姿も。
宝井其角役・東 依茉 さん:
「(姉は)しっかりハキハキ声が出ているので、あと振りもなんか細かいところまでしっかりやっているのですごい」
土屋主税役・東 凛花 さん:
「(妹は)踊りみたいなところもしっかりできてるし、役になりきって言葉セリフを言っているのでいいと思います」
そして、四十七士の1人を演じる中出龍汰さんも気合十分です。