“助っ人”の力借りて 七尾・石崎奉燈祭が8月通常開催へ 「祭りお助け隊」石川で受付開始
去年は震災の影響で、多くが中止や縮小を余儀なくされた能登の祭り。その祭りを未来につなごうと、11日から募集の受け付けが始まったのが、石川県の「祭りお助け隊」です。期待を寄せる祭りの担当者を取材しました。
いまだ震災の爪痕が残る石川県七尾市石崎町。
七尾市石崎町・土倉 和紀 さん:
「道路の損傷がありまして、いま補修してる段階なんですけど、ここマンホールは上がってる状態だったので下げてもらって、いま補修舗装する感じだと思います」
この町に住む土倉和紀さん。
道路の修繕を急ぐのには、こんな理由がありました。
「そりゃ!サッカサイ~」
高さ10数メートル、重さ2トンほどある奉燈が、町なかを乱舞する「石崎奉燈祭」です。
去年は規模を縮小しましたが、ことしは通常開催を予定しています。
ただ、祭りは住民の高齢化などで年々、担ぎ手が減少し、去年は震災の影響もあって参加できない地区も…
石崎奉燈祭実行委員長・土倉 和紀 さん:
「人を集めることがやっぱり苦労の種となってまして、人がいないと中々、簡単に動かせる奉燈じゃないもので」
そこで祭りの実行委員長を務める土倉さんらがことし、手を貸してもらおうというのが…
11日から申し込みの受け付けが始まった「祭りお助け隊」です。
石川県が専用ページでボランティアを募り、各団体に派遣する新たな取り組みで、石崎奉燈祭では今回、個人、団体あわせて60人を募ることにしました。
石崎奉燈祭実行委員長・土倉 和紀 さん:
「元気のある人たちが来てもらえればいいかなと思ってます。能登の中でも、一番勇壮といわれている祭りなので、胸を張って自慢できる祭りになればなと思ってます」
昨年度は、全体の4分の1程度の開催となった能登の祭り。ことしはお助け隊の力を借り、能登の誇りを未来につなぎます。