激突へ!出馬表明の非自民“元職”と自民“現職町長” 石川の政争の地で5月県議補選
欠員1となった羽咋市羽咋郡南部選挙区。
その1議席を争う戦いは、告示を待たずして激しく火花を散らしています。
地元・羽咋市から手を挙げたのは、本吉淨与氏。非自民系の県議として3期務めた元職です。
2年前の県議選で敗れ、今回、県議会への返り咲きを狙います。
本吉 淨与 氏:
「市民のため町民のため、そして県民のために働く、そういう県民党の立場に立った政治家が、この地域に必要であると私は確信しています」
稲村氏の後継として出馬を表明したのは、宝達志水町長の宝達典久氏。
3月の町長選挙で無投票で3選を果たし、今月3日に新しい任期に入ったばかり。
宝達 典久 氏:
「先生が築いてこられた保守の流れ、議席、これをしっかりと守る保守の火を消さない、この一心でこれから進んでまいる考えでございます」
対決する2人には、町長選をめぐって、ある縁があります。
2017年の町長選で、宝達氏は本吉派の支援を受けて出馬。稲村派の候補を破って初当選しました。しかし、2年前の県議選で宝達氏は中立の立場をとり、稲村氏との距離を縮めました。
本吉 淨与 氏:
「率直に非常に驚きました。(町長選を)応援された方の気持ちはどうなのかなという事は、非常に気になるところではあります」
宝達 典久 氏:
「支えていただいたことについてはその恩を忘れることなく、すべての地域の皆様のために大きな仕事をしていかんなという気持ちです」
人口約1万9千人の羽咋市と、約1万2千人の宝達志水町を範囲とする羽咋市羽咋郡南部選挙区。
旧代議士系列が激しく争い、長らく稲村派と本吉派が火花を散らしてきた政争の地です。
2年前の県議選では定数が2から1に減り、議席を分け合ってきた稲村氏と本吉氏が激しく争いました。
同じ羽咋市を地元とする現職同士の対決でした。
その時の得票数をみると、羽咋市で稲村氏が上回り、宝達志水町では本吉氏が上回りましたが、結果、204票という僅差で稲村氏が競り勝ちました。