金沢に“新たな学び舎” 北陸初の県立夜間中学校が開校 10代~70代の22人が入学
7日に金沢市内に開校した北陸初の公立夜間中学校。さまざまな事情を抱える人たちの新たな学び舎としてその役割に期待が寄せられます。
7日。金沢市で行われたのは、公立夜間中学校「あすなろ中学校」の入学式です。
現在、夜間中学校は全国に53校ありますが、この日開校したあすなろ中学校は、北陸3県で初めて設置された公立の夜間中学です。
元々は、戦後の混乱期に学校に通えなかった生徒のため、義務教育の学び直しを目的に設置された夜間中学校。
近年の夜間中学校は、そうした義務教育を受けていない高齢者だけでなく、不登校の生徒や外国人にも門を開き、さまざまな事情を抱えた人たちの学びの場となっています。
石川県・馳 浩 知事:
「義務教育段階での普通教育を受けたいという思いを、しっかりと受け止めていく対応を行政としてしていく必要があります」
石川県はこれまで、夜間中学校開設に向けた検討会を設置。教育課程の作成やニーズの調査など準備を進めてきました。
こうした中、開校したあすなろ中学校。生徒たちのこれまでの学習状況に合わせた4つのコースが設けられ、外国人を含む10代から70代の22人が入学しました。
新入生代表:
「一度は何かを諦めてしまった人も、今何かに打ち込んでいる人も、全員が共に支え合い学んでいければと思います」
石川県・馳 浩 知事:
「前向きな生徒さんに育ってほしいと思いますし、教員も自分事として取り組んでいただきたい」
さまざまな事情を抱える人たちに向けて開設された石川県立の夜間中学校。
学び直すための新たな学び舎として、その役割に期待が寄せられます。