一歩間違えれば正面衝突 なぜ?金沢・山側環状の“逆走”検証 もし逆走したら「安全な場所に停車し道路に出ない」
10日、金沢市内で軽自動車があるものを避けようとしてガードレールに衝突する事故がありました。そのあるものとは道路を逆走してきた車。一体なぜ、逆走してしまうのか、そして、逆走してしまった場合の対処法とは。
10日、金沢市の山側環状で発生した逆走事案。
津幡方面に走行中の軽自動車が、逆走してきた車を避けようと両脇のガードレールに衝突しました。
逆走車はそのまま立ち去り、軽自動車を運転していた20代の大学生は重傷を負いました。
一歩間違えば、正面衝突もあり得た事故。
一体なぜ、逆走は発生してしまうのでしょうか。
現場から約2キロ離れたインターチェンジでは…
重盛 友登 記者:
「東長江に来ています。山側環状の入り口と出口、それぞれの標識はやや小さく、見えづらくなっている印象です」
トンネル内の監視カメラの映像などから、逆走車が山側環状に進入した可能性があるのは、事故現場から2キロほど北側にある「東長江インターチェンジ」。
金沢駅方面から向かった場合、小松方面に向かうには右折する必要がありますが…
実は、最も右折しやすい手前の道路は出口専用の道路で、ここから進入すると「逆走」に。
小松方面へは、もうひとつ奥の道路から進入する必要があります。
石川県警では、このような複雑な作りのインターチェンジやジャンクションでは、道路標識や案内板を見落とさないよう呼びかけています。
石川県警交通企画課・宮 務 次席:
「標識に気づかないで入ってしまうこともありますし、地理不案内、慣れない土地での運転で、不安を抱えたまま注意力散漫になって運転することで、一方通行逆走してしまうと、そういうケースが考えられる」
そして、万一、逆走してしまった場合には…
石川県警交通企画課・宮 務 次席:
「逆走をしてしまった場合は、すぐに路肩などの安全な場所に停車すること、ハザードを付けて後続車に自車の存在を知らせること、うかつに道路には出ない。110番して警察、道路管理者の指示に従うということを教示していきたい」
石川県警では、今後各地の道路標識や案内板などについて点検を進め、再発防止に努めたいとしています。