東京の中学生が奥能登に 震災後初の修学旅行受け入れ 田植え体験で“もてなし”
8日午前、のと里山空港に到着したのは…
「ようこそ~」
修学旅行で訪れた東京の東山中学校の3年生約100人です。
能登での修学旅行は、震災後初めて。
石川県と金沢市が誘致に取り組み、今回の実施にこぎつけました。
目的地は、能登町の農家民宿群「春蘭の里」。
地震の前までは、毎年2000人以上の修学旅行生を受け入れてきましたが、今回、1年半ぶりに生徒たちの姿が戻りました。
農家民宿の関係者:
「地震でそれぞれの宿が被害にあったり、いろいろあったけど、みんなが来てくれたことを大きな一歩となって前に進めるよう頑張っていくので、1泊2日よろしくお願いします」
生徒たちは、ここで1泊しながら農村体験を行います。
初日の8日は、地元農家の手ほどきで、昔ながらの農具を使った田植えを体験しました。
「いや~ほんとうにムリ~」
「なんかミミズいる!」
最初は、躊躇していた生徒たちも徐々に泥の中に入り、青空の下、田植えを楽しんでいました。
「もうちょっとぐっと入れて、そうそう上手」
修学旅行の生徒:
「めっちゃ自然豊かって感じです」
「東京で田植えとかする機会がないので新鮮です」
一方、能登に入ってから地震の被害も目の当たりにしました。
修学旅行の生徒:
「ここ通ってくる間で、橋が壊れていたりとか窓ガラスが割れていたりして、まだ残っているんだなということがわかって、まだ震災後の被害はまだ直ってないんだよというのを親に伝えたいなと思いました」
「僕たちが勇気づけれるような感じにしたいですね」
春蘭の里・多田 真由美 代表理事:
「地震があったけどよりポジティブな気持ちで前向きに私たちも頑張っているので、地震があったというマイナスなイメージじゃなくて、能登は楽しくていい所なんだよというイメージを持ってもらえたらうれしいです」
春蘭の里では6月も修学旅行を受け入れる予定。
地震と豪雨で大きな被害を受けた能登に、子どもたちの笑顔が元気を届けています。