ゴールデンウイークに車で遠出する方も多いと思いますが、気を付けたいのが、逆走です。先週土曜日、栃木県の高速道路では3人が死亡する事故がありました。映像は県内で逆走しかける車を捉えたドライブレコーダーの映像です。もし逆走に遭遇したら、どうすればいいのでしょうか？

　ゴールデンウイーク初日の土曜日。栃木県の東北自動車道の上り線で逆走した車が複数の車と衝突事故を起こし、3人が死亡する事故がありました。

　国土交通省によりますと、全国の高速道路での逆走は、毎年200件ほど発生していて、逆走を始めた場所は、出入り口と分岐・合流部分が最も多くなっています。

　県警本部によりますと、去年、県内で通報された逆走は23件。このうち、警察が逆走を発見したのは7件で、うち2件は人身事故につながりました。

　今月17日、地域高規格道路の南薩縦貫道で捉えられたドライブレコーダーの映像。進行中、前方から突如現れた白い車。お互い急停止したのち、白い車はUターンして戻っていきました。

（観光バスの運転手）
「ほんの一瞬だが自分が道を間違えたかなという感じはした。よく通る道なので自信を持って逆走だと感じた」

　撮影された場所は南薩縦貫道 川辺インターの国道225号への出口付近。

　男性が運転する観光バスは出口に向かって走っていましたが、白い車は入り口と勘違いして侵入してきたとみられます。

（観光バスの運転手）
「私が見た感じだと60代後半～70代くらいの方。ナンバーを見たらレンタカーだった。なので地元の人じゃないのかなという感じはあった。今回目の当たりにしてすごくびっくり。恐怖も感じましたし自分の目の前であるんだみたいな感じはした」

　男性が運転する観光バスには、当時30人ほどの客が乗っていました。もし少しでもタイミングが違っていたら多くのケガ人が出た可能性も。

　ゴールデンウィークに入り、車で遠出をする人も多くなります。高速道路で逆走車に遭遇した時、どうしたらいいのでしょうか？

　ネクスコ西日本によりますと、スピードを落として、十分な車間距離をとって走行することが大切だということです。逆走車は自分から見て最も右の車線を走ってくることが多いので、最も左側の車線を走る方が安全です。同乗者に携帯電話で警察に通報してもらうか、最寄りの非常電話から通報をしてください。

　そして万が一、自分が逆走してしまった場合。まずは近くの安全な場所に向きはそのままで停車させ、ハザードランプを点灯させます。そして、車を離れ、ガードレールの外側など安全な場所に避難してから、警察に通報し待機するようにしましょう。

　慣れないところを運転する機会が増えるゴールデンウイーク。

　車の運転にはいつも以上に注意が必要です。