26日から始まる大型連休、のんびり温泉で日頃の疲れをとって…と計画している方もいるかもしれません。そんな中、鹿児島市の公衆浴場で不可解な迷惑行為が発覚しました。湯舟に入れられたのは入浴剤。一体なぜ。

　地域の人に愛される創業31年の吉野温泉。いま、ある迷惑行為に頭を悩ませているといいます。それが。

（山下香織キャスター）
「これは家庭のお風呂で楽しむ入浴剤のパッケージですよね。この中身が温泉に入れられた？」

（吉野温泉・福永麻美子さん）
「そうです。勤めて長いですけど初めての経験でした」

　2025年2月、男湯の洗い場のゴミ箱に入浴剤の袋が捨てられているのを清掃スタッフが発見しました。しかも、1度きりではなかったのです。こちらでは週毎に男湯と女湯を入れ替えていますが、被害は決まって男湯のほう。その状況は…

（吉野温泉・福永麻美子さん）
「色はそこまで分からないけど(入浴剤の)匂いが微かにしていました」

　利用客の少ない昼から午後3時頃までが狙われました。注意を呼び掛ける貼り紙をしたものの被害は収まるどころか入浴剤の数が増えていき、1度に5つ入れられたことも。捨てられていた袋を貼り出し「発見次第、通報します」と記したところ、被害は一旦収まりました。利用客は。

（利用客）
「（入浴剤入れるって）いやだね」
「いかんですよね。いい気持ちはしません」

（吉野温泉・福永麻美子さん）
「万が一機械が故障する原因となってしまうと温泉自体を閉めてしまわないといけないので非常に困っています。公共のお風呂なのでこういうことはやめてほしい」

　公衆浴場での迷惑行為はこれまでにもありました。2025年2月には鹿児島市の別の公衆浴場で「ボンタン湯」を楽しんでもらおうと湯船に浮かべたボンタン20個が食べられたり盗まれたりする被害がありました。ボンタンを食べた高齢の男性は「食べたかったから食べた」と話したと言います。

　多くの人が憩いのひと時を楽しむ公衆浴場での身勝手な行為。今、利用者のモラルが問われています。