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【友情が生んだゲーム機開発】全国コンテストで4つの賞を受賞!幼馴染のため開発のリハビリゲーム機が万博で展示へ

2025年4月16日 19:03
【友情が生んだゲーム機開発】全国コンテストで4つの賞を受賞!幼馴染のため開発のリハビリゲーム機が万博で展示へ

 こちらの箱型の機械、指の治療を受けている人がリハビリをするためのゲーム機なんです。現在開かれている大阪関西万博で展示されます。開発したのは鹿児島市の高校生。きっかけとなったのは幼馴染を思う友情でした。

 鹿児島市の鹿児島情報高校。メカトロニクス科3年の尾辻 佑樹さん(17)です。尾辻さんが製作したのは…。

(鹿児島情報高校3年・尾辻佑樹さん)
「指のリハビリゲーム機となっています」

ランダムに点灯するボタンを指で押し正確さやタイミングなどでポイントを測るゲーム機です。記者も体験させてもらいました。

(記者)
「(行きます!)速い。結構速い」

結果は20点中の14点でした。

(鹿児島情報高校3年・尾辻佑樹さん)
「結構取れている方。14点は、ちなみに最初やった時は9ポイントしかとれなかった。(作った本人も難しい?)難しいです」★

ゲーム機を作ったきっかけは、24年3月、交通事故で幼馴染が指の神経を損傷する大けがを負ったこと。設計からプログラミングまで1人で手がけ約8カ月かけてゲーム機を完成させました。

(鹿児島情報高校3年・尾辻佑樹さん)
「友人が飽きっぽい性格や大のゲーム好きということもあるのでゲーム性を取り入れながらだったら治りつつ楽しく遊びながらできるんじゃないか」

友人は尾辻さんの狙い通りゲームを楽しみながらリハビリに取り組んでくれたと言います。

(鹿児島情報高校3年・尾辻佑樹さん)
「20ポイントで満点。満点が取れなくても励ましのメッセージとか音楽とか取り入れているので、それが良い目標になるとか、継続ができるという好評のコメントをもらった」

尾辻さんが部長を務めるメカトロ部では高齢者や幼稚園児などの役に立つ、「人のため」になるロボットを製作しています。指導する徳田先生は尾辻さんについて「努力家」だと話します。

(鹿児島情報高校・徳田晋一教諭)
「10を教えるわけではなくて、1か2か3ぐらい教えると、自分でネットだとか、チャットGTを使って調べて、次来るときには完成させてくるという子」

リハビリゲーム機は3月、全国のコンテストで4つの賞を受賞。大阪関西万博の会場で展示されることになりました。

 今月11日にはコンテストの成果を鹿児島市の下鶴市長に報告。市長も1番難しいレベルでリハビリゲーム機に挑戦しました。

(鹿児島市・下鶴市長)
「これは難しい。ケガをしていなくても頭の体操になるのではなかろうか」

(鹿児島情報高校3年・尾辻佑樹さん)
「今回の賞を機に指だけでなく腕や足などのリハビリ、社会貢献できるようなモノづくりができたらいい。(万博での)展示を機にリハビリの重要性も認識されれば」

リハビリゲーム機は7月19日から21日まで大阪関西万博の会場に展示されます。

最終更新日:2025年4月16日 19:03