来月15日に鹿児島市にJR九州の新たな駅「仙巌園駅」が開業します。JR九州は27日の会見で、利便性の向上に期待を寄せました。

　JR九州の新たな駅「仙巌園駅」が、いよいよ来月15日に開業します。鹿児島駅と竜ヶ水駅の間にあり、鹿児島中央駅からは2駅で、約10分です。

　年間を通して多くの観光客が訪れる仙巌園。これまでは周遊バスを利用する人が多かったものの、新たな駅が開業すれば、観光客にとっても利便性が向上します。

（JR九州・古宮洋二社長）
「列車がとまることで、非常に早く目的地に行けるということから、私は利用される方は非常に多いんではないかなと思うし、地元からのやっぱり期待も非常に大きいので、私どもはいかに応えていくかというのを考えていきたい」

　一方、懸念されているのが周辺道路の渋滞です。駅ができることで、踏切の遮断時間が長くなり、渋滞がさらに悪化するおそれがあります。

（JR九州・古宮洋二社長）
「海沿いに行く道とトンネルの方に行く道の分かれ道に信号がある。そこがやっぱり渋滞するんではないかという懸念が最初からある。地元の道路管理者、国道管理者の方々がいろいろ道路の形状を変えていただいているということでそこは解消できるんではないかな」★

また、仙巌園が開園する前の朝のラッシュ時は駅を通過する列車を設けて踏切の待ち時間を短くするなどの対策をとる予定だということです。

観光の大きな起爆剤になることが期待される仙巌園駅。来月15日に開業します。