「新しいスタート切る子にエール」、“黒板アート”がこの春統合・誕生した学校に贈られる(宮城・大崎市)

宮城・大崎市鳴子温泉地区の4つの小中学校が統合され、この春誕生した「鳴子小中学校」に、8日“黒板アート”が贈られました。
学校近くの風景が描かれた作品に込めた思いを、取材しました。
児童・生徒数の減少などにより鳴子温泉地区の4つの小中学校が統合し、4月誕生した大崎市の鳴子小中学校。
初めての登校日となる始業式に合わせ、子どもたちにサプライズでお目見えしたのは、移動式の黒板3つを使った“黒板アート”。
鳴子小中学校の児童
「とてもきれいで、元気が湧きました」
制作を依頼したのは、今回の統合で閉校した鳴子小学校に隣接する鳴子ホテルの髙橋弘美さん。
約150年前に創業した鳴子ホテルは、同じ年に開校した鳴子小学校とともに歩んできました。
鳴子ホテル・女将 髙橋弘美さん
「今回 閉校するという事で、集大成でサプライズができないかなと思って今回の企画を考えました」
描かれたのは、学校近くの河川敷で春の風物詩にもなっているサクラと菜の花が咲く風景。
髙橋さんが旧知の仲だった岩手県のイラストレーター・有華さんに制作を頼みました。
イラストレーター・有華さん
「新しいスタートをきる生徒さんたちに、エールをおくりたいという形で、制作を依頼されました」
7色のチョークを使い色を重ねたり、色彩に変化を加えながら約6時間。
子どもたちへの思いも乗せて、仕上げていきました。
そして、8日。
鳴子小中学校の最初の登校日に合わせて、黒板アートがお披露目されました。
ふるさとの原風景が、子どもたちを迎えました。
児童
「サクラと菜の花がきれいです」
「チョークで描いてるって聞いたときは、どうやって描いたのかわからなくて、上手でビックリしました」
この黒板アートは、9日行われる初めての入学式でも、8人の新入生を迎えます。