宮城県の『4病院再編』計画のうち、仙台市にある東北労災病院の移転断念について、計画に反対する市民団体は、病院経営を仙台市もサポートしていく必要があるなどと、述べました。

再編計画に反対する市民団体『ともに市政をつくる仙台市民の会』は、討論会を11日に開き約80人が参加しました。

ともに市政をつくる仙台市民の会・新里宏二会長
「労災（病院）については、赤字体質。それをどうやって仙台市が政策医療として金を出していくのか、みんなで支えるような仕組み（が必要）」

『4病院再編』計画のうち、富谷市に移転する構想だった仙台市青葉区の東北労災病院については、移転に必要な資金の確保が難しいなどとして、移転断念が9日発表されました。

ともに市政をつくる仙台市民の会・新里宏二会長
「医療の問題は県の課題だといわれていますけれども、そうではない。そこに暮らしている住民の問題だとすれば、仙台市ももう少し前向きにこの問題に取り組んでいく。それが、市民のニーズではないかと思います」

市民団体は、今後も 名取市にある県立精神医療センターの早期改築を求めるなど、地域医療の充実に向けた取り組みを続けていくとしています。