<なぜ?>阿武隈川で見頃のはずの『菜の花』に異変、極端な生育不良(宮城・角田市)
宮城・角田市の春の風物詩に異変です。
阿武隈川の河川敷で、今の時期 見頃を迎えるはずの「菜の花」が、今年は極端な生育不良に見舞われています。
現状を取材しました。
訪れた人
「ちょっと菜の花が少ないですよね。半分以下くらいかな」
訪れた人が、例年との違いを指摘するその場所とはー。
伊藤悠貴記者リポート
「例年250万本、一面が埋め尽くされる菜の花畑ですが、今年は2割ほどしか開花していない状態です」
角田市を流れる阿武隈川・河川敷で、毎年この時期に見頃を迎える「菜の花」。
15日に撮影すると、「菜の花畑」とはほど遠い状態でした。
2023年に撮影した同じ場所の映像です。
3.2ヘクタールの敷地に約250万本の菜の花が咲き誇り、“黄色いじゅうたん”をのようです。
同じ場所で比較すると一目瞭然。
2023年は一面に咲いていた菜の花が、今年は全く咲いていないエリアもあります。
生育状況は、例年の2割ほどだといいます。
なぜ、このような状況になっているのか。
市の担当者に話を聞きました。
角田市商工観光課・加藤久美子課長補佐
「今年は、10月の後半に地元の青年会が種をまいてくださったんですけど、そのあとの乾燥や強風の関係。また、春先に病害虫の発生などの要因もありまして、いつもより開花する面積が少ないのではないかと推測しています」
角田市では、種をまいてから発芽するまでに雨の日が少なく、種が乾燥して風に飛ばされた可能性があると見ています。
本来、サクラと菜の花のコントラストが楽しめる時期。
今年は、少し寂しい菜の花畑ですが、訪れた人は思い思いに散策していました。
訪れた人
「菜の花とサクラの花がマッチングしていて、とても良い」
角田市商工観光課・加藤久美子課長補佐
「菜の花についてはいつもより少ない面積になったが、菜の花と合わせてサクラ並木の花も楽しんでいただいて、角田の町も散策していただければ」
市によると、今週いっぱい菜の花とサクラが楽しめそうだということです。