【イマドキの『新入社員研修』は?】「教える側」に大きな変化求められる 新入社員と世代間ギャップも
退職していない新人でも、およそ6割が「会社を辞めたいと思ったことがある」と回答している。
「入社後1年目の悩み」を聞くと最も多いのが「仕事に正解がなく、どうすればよいかわからないことが多かった」。次いで「仕事のやりがいが感じられない」、「プライベートに割ける時間が少ない」などが並ぶ。
誰しも経験する「新入社員時代」について街の声を聞くとー。
街の人は
「同期が多かったので、周りのみんなと助け合いながらがんばりました」
「新入社員合宿でしたね。集まって2日間くらいずっと缶詰でひたすらデスクワークをさせられた思い出しかない。夜は飲み会。『見て覚えろ』は当たり前でしたね。2度はないよ。2回同じことを教えてくれることはなかった。かなり厳しかった」
「僧侶をやっております。研修というか本山の修行が研修に。昔は厳しいと言われていましたけれど、今はとてもクリーンに。修行自体の厳しさは変わらず、朝起きる時間とかやること自体の厳しさはありますけれどハラスメントはない」
「職人の世界なので見て覚えろはありました。(自分の店の新人は)ある程度わからないことがない状態で、初めて(店に)出せるような形を仕組み化していく、そういう取り組みが必要」
新人育成に詳しい専門家は、「伝わる教え方」のポイントを次のように指摘する。
リクルートマネジメントソリューションズ・主任研究員 桑原正義さん
「意味、納得感がすごく大きなキーワード。なので常に研修のあるワークをやるとか演習をやるとか、これやるとこういう意味につながるよとか、こういうプラス面があるという意味や納得感を伝えていく」
今度は、新入社員を取引先にみたてて先輩が営業提案を行う。
どのような言葉が取引先の決定権を持つ人に響くのか、契約がとれるようになるまで細かくアドバイスが行われる。
アイリスオーヤマ・先輩社員(5年目)
「社長の決裁をとれるか?という話に持っていっています。今のご提案を差し上げると、お客さんは社長や総務の方だけど電気代をより詳しく知っている方なのでメリットを感じていただいて90%くらいの確率で受注できる」