【イマドキの『新入社員研修』は?】「教える側」に大きな変化求められる 新入社員と世代間ギャップも
研修を丁寧に行うのは、企業の求めるある力を養う目的もある。
リクルートマネジメントソリューションズ・主任研究員 桑原正義さん
「企業のキーワードとして自律的な力。昨今やはり正解のない仕事が増えてきたり、職場の中で余裕がなくて、新入社員も自ら周囲に働きかけていく自律的な行動。自分から動いていく」
納得感のある研修で、自分の力で判断して行動できる人材を育てていく。
新入社員の感想はー。
新入社員
「実際に商談ロールプレイングとか先輩のロールプレイングを見せていただけているので、面白く学ぶことができています」
「難しい点は多々あるけれど、教えていただく指導の内容がわかりやすくて明確になっているので、大きく成長できたと感じています」
一方、教育係の先輩社員は30代前後だが、新入社員との世代間ギャップを感じると言う。
アイリスオーヤマ・新入社員研修担当 宍戸海七人さん
「背中で教えるというのは、通じない世代になっている。今の人は、全体像を先につかみたいというニーズが多い印象。特に去年から感じている。全体像を先に出して、今やっている業務がこのあたりというのを話している」
イマドキの新入社員研修は、「教える側」に大きな変化が求められている。
リクルートマネジメントソリューションズ・主任研究員 桑原正義さん
「自分たちが受けてきた育てられ方や指導をしても、思うような反応が得られない。非常に難しい。今はコンプライアンス、パワーハラスメントが社会的に敏感になっている。マネージャーの悩みは、極端に言うと何していいかわからない。何もできないと言う方もいる」
新入社員と企業が良い関係を築くため、重要視されるのが「個人の尊重」。
リクルートマネジメントソリューションズ・主任研究員 桑原正義さん
「今の新入社員は、一人一人の個を尊重されて見てもらいながら育ってきている。これは社会としてすごく前に進んでいる状況。そこがわかると新入社員も相手に対してリスペクトしていく。上司や周りの方にリスペクトして、いい関係が始まっていく」