若者も信じてしまった嘘の取り調べ…ニセ警察の詐欺手口とは?大学生が痛い34万円被害
「721億円」
こちらは、去年1年間に国内で確認された「特殊詐欺」の被害額で、統計がある2004年以降で最も多くなった。
その中でも急増しているのが「警察官」を語り現金を騙し取る手口。
私たちは、県内で被害に遭った男性から話を聞いた。
県内の大学に通う20代の男性。
2025年3月、見知らぬ番号から電話が掛かってきた。
被害に遭った大学生
「午前9時とか10時ぐらいですかね。兵庫県警を名乗る人から電話が あって、あなたのクレジットカードが詐欺グループのところから見つかりましたという連絡が来ました。(知らない番号からの電話を)普段は取らないんですけど、たまたま前の日に店の予約をしてまして、確認の電話なのかなと思って取りました」
「0990」から始まる電話番号。
兵庫県警の警察官を名乗る男は矢継ぎ早に質問を繰り返したという。
「クレジットカードを持っておらず心当たりがない」
そう訴える男性に対し、電話口の男は巧みに嘘の取り調べに誘導していく。
被害にあった大学生
「心当たりがなくても実際にそれ(クレジットカード)が見つかっていて、あなたの名義で作られたカードが詐欺に実際使われている。あなたの名前があるので、あなた宛てに実際そのお金を振り込んだ、詐欺にあったという訴えがありますよと言われました」
男はその後、男性を無料通信アプリに誘導し、ビデオ通話で取り調べを始めたといいます。
こちらは、長崎県警が公開した同様の手口で犯行に及んだ“偽の警察官”の画像。
警察官のような制服姿で、ニセの警察手帳や逮捕状を示して信じ込ませるもので、被害に遭った男性も同様の手口で取り調べに誘導された。
被害男性
「背景が白い部屋に机とイスだけでその人が座っているみたいな取り調べの部屋みたいな感じでした。(取り調べは)最初は本当に関わっていませんかとか、本当にカードとか売っていないか?お金が欲しいからやったんじゃないか?とか」