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仙台一高、山岳部に密着!めざすは伝統の山小屋 雪山で学んだのは自然の厳しさと…

2025年3月22日 10:00

学校生活では味わえない、登山の醍醐味

出発から約3時間。
予定よりも1時間早く、目標とする山小屋が見えてきました。

スムーズだったとはいえ、初めての雪山に緊張つづきだった部員からは思わず笑顔がこぼれます。

OB
「こんなに積もったの何十年ぶりだと思います」

1階を覆うほどの雪に囲まれた仙台一高・伝統の山小屋。
全員でチカラを合わせて雪をかき、きょうはここで一泊です。

そして、高校生も卒業生もみんなが楽しみな食事の時間。
それぞれが食材を持ち寄りました。

田中さん
「私が作りました。生ものだと時間がかかるので、作ってきて冷凍して持ってきました」

雪山と向き合う時の厳しさとは反面、世代を超えて温かい食事を囲む。
学校生活では味わえない、登山の醍醐味の1つです。

部員(1年生)
「頂上を目指してるので、1つの目標に向かってく楽しさと登った後の達成感」

部員(2年生)
「スマートフォンが使えないんですけど、みんなで一緒にご飯を食べたりだとか談笑したりする時間がとても濃密に感じられるところが一番いいところかな」

充実感に満たされながらも、無事に帰ることが本当のゴール。
翌日は天候が悪化するとの情報を受け、予定よりも早い出発に変更して寝床に入りました。

この経験はこれからの人生にも

朝5時。
予定より3時間早く下山を始めます。
初日の天気とは一転。
細かい雪が体を冷やし、新たに積もった雪が来た時の足跡を消していました。

ときおり、視界を妨げるように吹き付ける雪。
方角を迷いそうになった時、助けとなったのは初日につけた赤い目印でした。

万全の準備が、登山の安全を守る。

約4時間後、一行は全員無事に下山しました。

OB
「なにかつらいことがあったときでも仲間と一緒に、あの時はつらかったけど頑張って登り切ったよなみたいなことを思い出して、これからの人生に向かってもらえたら」

田中さん
「先頭を歩いているときに真っ白なところをみんなで歩いて行って後ろからみんなのついてくる足音が聞こえてくるところで来てよかったなと思った。普段の学校生活では味わえないので、一緒に生活して大変なことを経験してというのが仲良くなるうえでいいきっかけになるのでは」

挑戦。失敗。そして、成長。
多くの人に支えられながら、山岳部の高校生たちは一歩ずつ前に進んでいきます。

最終更新日:2025年3月24日 12:43