目撃者「四方に大きく血痕」海岸に殺された保育士の遺体、強い殺意か…心臓に達する刺し傷(宮城)
仙台市太白区の女性保育士が胸などを刺されて殺害され、岩沼市の海岸で遺体となって13日に見つかった事件。
刺し傷の一部には心臓にまで達していたことから、犯人が強い殺意を持ち繰り返し刺したと見て、警察が捜査している。
石橋幸典記者リポート
「女性の遺体が見つかった砂浜では、発見から2日がたったきょうも警察による調べが進められています」
この事件は、13日に宮城・岩沼市の海岸で仙台市太白区の保育士・行仕由佳さん(35)が、死亡しているのが見つかったもの。
宮城県警・宮澤伸育刑事部長(14日)
「殺人・死体遺棄事件と断定し、 私を長とする捜査本部を岩沼警察署に設置して、事案の全容解明に努めることにしました」
行仕さんの胸や腹には複数の傷があり、司法解剖の結果 死因は刃物のようなもので刺されたことによる失血死だった。
現場を目撃した人は、近くの防潮堤に血痕があったと証言する。
目撃した人
「この辺の四方にけっこう大きく血痕が残っていて、こちらの方にも血痕があった。こういう風にしてこの辺あたりまではけっこうありました」
血痕は、防潮堤から砂浜へと続いていたという。
そしてその先にはー。
目撃した人
「この石と石(消波ブロック)の間に、(遺体が)あおむけの状態で倒れていた」
捜査関係者によると、胸の刺し傷の一部は心臓に達するほどの深さで、犯人が強い殺意を持って繰り返し刺したと見られている。
これまでに、凶器は見つかっていない。
行仕さんは、仙台市太白区のアパートに小学生の子どもと2人で暮らしで、市内の保育園に勤務していました。
遺体発見前日の12日に「勤務先に戻る」と伝え、家を出たという。
そして、母親が帰ってこないため、子どもが山形に暮らす親族に連絡。
13日に、親族が仙台南警察署に行方不明届けを出した、という。
仙台市の自宅から岩沼市の現場までは、約14キロ離れている。
警察によると、行仕さんは自分の車を持っていなかったという。
12日に家を出てから、13日午前10時過ぎに遺体となって発見される間に、何があったのかー。
警察は、何者かが行仕さんを殺害し遺体を遺棄したとして捜査本部を設置し、110人体制で捜査を進めている。
これまでに、行仕さんからトラブルの相談などは、確認されていないという。