「頑張ればできないことはないと日本で知った」スリランカ人女性が国家資格 “介護福祉士”に《長崎》
(記者)
「その時は、介護福祉士の資格は取ろうと思っていたんですか?」
(介護福祉士 二マーリ・ワットサラーさん)
「思ってはいた でもこんなに早く試験を受けるつもりではなかった」
試験問題は日本人と同じ。
この1年、仕事もしながら猛勉強し、より専門的な知識を習得するため、450時間の実務者研修も修了しました。
努力を続けるニマーリさんの姿に、運営会社の代表は。
(LIFE・DESIGN 勝矢 圭一 代表)
「日本語は、ひらがなもカタカナも漢字もある。それでまったく日本人と同じ土俵で試験を受けないといけない。漢字などは相当難しいと思う。そこをほぼ独学で勉強して突破していったのには本当にびっくりした。(合格は)涙が出そうでした」
施設の利用者も・・・。
(施設利用者)
「がんばりがうれしい」
(施設利用者)
「日本人以上の心を持っている。なくてはならない人 本当に」
多くの人の支えと励ましで、試験に合格できたと話すニマーリさん。
介護福祉士となったことで、在留期間の制限がない「在留資格介護」を取得することが可能となり、母国から家族を呼び寄せることもできるそうです。
運営会社の事業所には、現在「技能実習」や「特定技能」で8人のスリランカ人がいます。
(介護福祉士 二マーリ・ワットサラーさん)
「仕事は変わってない。介護士、介護福祉士、どちらでも同じ仕事だが、前よりも介護の仕事に関してはいろんなことがわかってきている。
頑張れば “できないことはない” と日本に来てわかった」
一緒に働く仲間にかけたい言葉を聞くと・・・。
「頑張れば、できないことは世の中にはないと思っているので、それを一番伝えたい」
最初の来日から5年半、ニマーリさんが描く未来は。
(介護福祉士 二マーリ・ワットサラーさん)
「小さい頃から、夢の国が日本だった。いつか日本に行くつもりでいて、それを叶えたのが一番良かった。前に進む。介護福祉士で終わりはないから、できるだけ前に進む」
人一倍の頑張りで、キャリアアップした二マーリさん。
長崎で前進を続けます。
運営会社の代表は、次はケアマネージャーの資格をと、期待を寄せているそうです。