【解説】カギは“自民票”の行方「衆院長崎3区補選」来週告示 “野党対決” で前哨戦に火花《長崎》
野党候補者による一騎打ちが濃厚となり、いわゆる “自民票” の行方がカギを握る、今回の補欠選挙。前哨戦は始まっています。
▼立憲民主党の動き
4月5日、大村市で開かれた立憲民主党、山田勝彦氏の国政報告会。
蓮舫参議院議員が駆け付け、支援を呼びかけました。
(蓮舫 参議院議員)
「自民党がいなくても、政治を動かす政治家をしっかりと選ぶことができる市民の皆さんがいるということをどうか明らかにしていただきたい」
事実上の「総決起集会」には、多くの支援者が集まり、500席のホールはほぼ満席に。
(山田勝彦氏)
「お金の力で動く今の金権政治ではなく、国民の長崎県民の声で動くまっとうな政治へ、もう変えんば」
山田氏の父は、民主党政権で農林水産大臣を務めた正彦氏。地盤を受け継ぎ臨んだ前回・2021年の総選挙は、比例復活で議席を獲得しました。
選挙区の区割りが変更される次の総選挙では「新2区」からの立候補を予定していましたが、旧3区でのリベンジを果たしたいと、比例での議席を辞して補選に挑みます。
6日、党本部から入ったのは、岡田克也幹事長。
(立憲民主党 岡田克也 幹事長)
「本来国境の離島に対して、(支援するのは)県の話ではなくて国の話。だから国の負担割合をもっと増やすことで、実質、県の負担は増やさない形でやっていこう」
各地で対話集会を開き、離島航路の低料金化の対象を島民以外にも広げることや、農林漁業者向けの所得補償などを進めると力説しました。
(山田勝彦氏)
「この地域の課題を解決するために、どういう政策を実現したいかが重要だと思う。維新の井上さんと政策論争を展開していけたらいい」
(岡田克也 幹事長)
「自民党が出ないのはある意味残念だと思うけど、我々は政権を次の選挙で目指す政党。維新は馬場代表が『第2自民党』ということも言っている。どちらを選んでもらうかということ」
一方、日本維新の会からは、新人の井上翔一朗氏が初めての選挙に臨みます。
(井上翔一朗氏)
「まだ長崎で(政治)活動を始めてたった1か月。知名度は全くない」