衆院選巡る公職選挙法違反 下条陣営幹部の男に「罰金50万円の判決」運動員に口止めとの指摘《長崎》
去年の衆議院選挙を巡り、公職選挙法違反の罪に問われた男の裁判の判決公判が行われました。
長崎地裁は「報酬として金銭を供与すること になるとの認識があった」と認め、罰金50万円の判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、去年10月の衆議院議員選挙で長崎1区で落選した自民党の元県議 下条博文氏の陣営関係者で、長崎市の団体職員 白本浩衛被告67歳です。
白本被告は去年10月、下条氏を当選させる目的で電話で投票を呼びかける選挙運動の報酬として、12人の選挙運動員に時給1000円を渡す約束をした罪などに問われていました。
27日の判決で長崎地裁は、白本被告が「報酬として金銭を供与することになるとの認識があった」とした上で「活動の体制を整えたり、口止めにも関与している」と指摘。
「民主主義の根幹をなす選挙の公正を害する悪質な犯行で、真摯な反省は見て取れない」として、罰金50万円の判決を言い渡しました。
被告側の弁護人は、控訴するかどうか本人と話し合い、検討するとしています。