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“介護のしごと魅力伝道師”とは?「いつも “笑顔” を大切に」介護福祉士のやりがいを発信《長崎》

2024年4月6日 7:00

高齢化や慢性的な人材不足で、厳しい状況の介護現場。

特に島は深刻です。

▼島に迫る危機「人口減少」「高齢化率上昇」

草野さんは、去年同じ法人が運営するグループホームにいましたが、夜勤を担当する職員が足らず、閉鎖になったといいます。

(介護福祉士 草野 仁さん)
「最後の入居者がバスに乗って次の施設に行くのをここで見送った後は、不思議な気持ち。まだまだここで働いていきたかった思いと、次のところで、また頑張らなければならない思い」

“命”も預かる介護現場は「責任感と緊張感」が求められ、きついイメージがありますが、“感謝があふれている場所” だと話します。

(介護福祉士 草野 仁さん)
「(椅子を) 押します」

(入所者Aさん)
「(ありがとう、ありがとう」

(入所者Bさん)
「感謝、感激・・・雨、あられ」

(入所者Cさん)
「思いやりがある」

(介護福祉士 草野 仁さん)
「うれしい、涙が出る」

草野さんの声掛けで、笑顔がうまれます。

▼県が任命「介護のしごと魅力伝道師」として、育成活動も

(介護福祉士 草野 仁さん)
「“介護って大変” とか、“きついでしょ”とよく言われるんですけど、頑張っている若い人たちの活動をもっと発信して、今まで見えなかった部分をもっとみんなに見てもらいながら、イメージを少しずつ変えたい」

“介護を身近に感じてもらいたい”

3年前、その魅力ややりがいを伝える県の “魅力伝道師”に。

小学校で出前講座を行ったり、YouTubeで発信しています。

(介護福祉士 草野 仁さん)
「どこまで介護について学習しているか。やっぱり話し方を変えないと伝わるものも伝わらない」

島の若手介護福祉士の仲間で「チーム・壱岐のケアニン」も結成。

島の現状を共有し、魅力発信に取り組んでいます。

(介護福祉士Aさん)
「就職につなげたい思いがあるので、施設に実際に来てもらうとか、体験してもらう、ふれあってもらうことができたらいい」