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普賢岳のホームドクター 故 太田一也さんの資料など138点「雲仙岳災害記念館」で展示会《長崎》

2025年6月3日 20:13
普賢岳のホームドクター 故 太田一也さんの資料など138点「雲仙岳災害記念館」で展示会《長崎》


島原市の雲仙岳災害記念館では、災害を記憶や記録を後世に伝える展示会が開かれています。

今年1月に亡くなった火山の専門家 太田 一也さんの資料なども展示されました。


展示会には、雲仙・普賢岳の大火砕流の発生当時の新聞記事や避難時の記録、噴火に関する資料など、138点が並びました。

(雲仙岳災害記念館サポートスタッフ 松下 英爾さん)
「これが太田先生から頂いた新聞の現物。今、知らない皆さんも実物の記録を手にして、この時の重みを(感じてほしい)」


“普賢岳のホームドクター” と呼ばれ、今年1月に亡くなった火山学者の太田 一也さんが、長年大切に守ってきた資料の数々も展示されました。

太田さんは災害当時、九州大学島原地震火山観測所の所長として観測の最前線に…。

刻一刻と変化する普賢岳の状況を把握し、記録を残していました。

展示会を企画したのは、島原市の元職員の松下 英爾さん。

当時は防災係長として復興行政に携わり、太田さんとは親交があったそうです。


(雲仙岳災害記念館サポートスタッフ 松下 英爾さん)
「当時の空気を、実物を手に取って触れてほしい。(太田先生は)いろんなアドバイスなどに反映させていかれた人なので、みんな慕っていた。教訓を防災につなげる意味でずっと語り継いでいきたい」


記念館の2階に再現されたのは、太田さんの研究室です。

寄贈された1600点におよぶ資料の山とともに、研究人生と教訓を伝えました。

噴火災害の「記憶」を次の世代へ。

あの日の「記録」が未来に引き継がれていきます。

最終更新日:2025年6月3日 20:13
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