“声なき証言” で伝える長崎原爆「被爆者なき時代」に向け 若者が考える新たな継承のカタチ《長崎》
(美貴 優里さん)
「8月10日の写真でしょ。(長崎に)原爆落ちたのっていつか知っている?
8月9日。1日たっている。血が乾いているっていうことは、洗うひまがなかった」
写真を食い入るように見つめる子どもたち。
最初は緊張していた2人も、寄り添うように語りかけることができました。
(小学6年生)
「戦争は怖いなって思った。わかりやすかった」
(小学6年生)
「私たちもそういう話を聞いたので、次世代に繋げていきたい」
(近藤 寛菜さん)
「どうしても体験した人と同じように伝えることはできないし、ガイドすることは難しいが、子どもたちみたいに同じくらいの世代や私たちの若い世代だからこそ、伝えやすいことはあると感じた」
企画した草野さんも、より若い世代が仲間に加わり 手ごたえを感じています。
(草野 優介さん)
「継承活動は人と人が関わる。人があって成り立つことなので、もっと若い人たちが参加しやすい形で続けていきたい」
写真展は来月2日まで。
ガイドを経験した若者たちはこの後、自ら写真を選んで、8月25日から展示会を企画。
自分たちの視点で被爆の実相を伝えることになっています。
(美貴 優里さん)
「いろいろな年齢層や外国人もいるから、それぞれに合った写真展ができたらいい。すべての人が同じものを受け入れる必要はないと思うから、それぞれにあった写真展にしたい」
やがて訪れる「被爆者なき時代」。
その時にも被爆の実相を伝える方法は必ずあると信じ、新たな「継承のカタチ」へ。
若い世代の活動が始まっています。