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荒廃農地が「ヤギ牧場&レモンカフェ」に変身 手づくり農園『りもねん』地域に癒やしと活力を《長崎》

2025年2月21日 6:45

◆ふるさとに恩返しを 次の世代へつながる土地へ

(ヤギと触れ合える農園『りもねん』 矢野 駿平さん)
「今はビワの実の花が咲いているので、実を大きくするために “摘らい” という作業をしている」

近くの畑で、露地ビワの栽培を行う矢野さん。

県外の大学への進学。就職を経て26歳の時、父の病をきっかけに長崎へUターン。

ふるさとに恩返しをしたいとNPO法人で地域活動をしながら、10年間も手つかずとなっていた祖父の畑を、9年前に引き継ぎました。

荒れ果て農地が、今ではすっかりよみがえりましたが…。

(ヤギと触れ合える農園『りもねん』 矢野 駿平さん)
「ちゃんと収穫できるようになるまで、収入になるまで時間がかかった。世話して、維持していくことで畑の状態も保たれるし、次世代の人にもつながりやすいと思った」

農業を志す次の世代が始めやすい環境を整えたいと、農園のオープンを決意しました。


矢野さんと思いを同じくする、道下 晃平さん 37歳。

農園の中心メンバーの1人です。

4年前からトマトの栽培をしていて、矢野さんからヤギを譲り受け、育てています。


(道下 晃平さん)
「(ヤギのことを)最初は何とも思っていなかった。除草目的で。今となっては、かわいい家族」

そう言うと、生まれたばかりの子ヤギも見せてくれました。


白と黒も模様が愛らしい、元気な子ヤギです。

(ヤギと触れ合える農園『りもねん』 矢野 駿平さん)
「りもねんオープン日に生まれた記念すべき子。長生きしてほしい」


完成したヤギ牧場に加えてその周りでは、今後 “レモン” を栽培する計画を立てています。

◆レモン栽培で荒廃農地よ よみがえれ!

2400ヘクタールと広大『りもねん』の敷地。

そのほとんどが遊休農地ですが、2人で力を合わせて、草刈りや開墾などを行ってきました。

本業をしながらでも比較的、育てやすいというレモン。

去年から、近くの遊休農地で220本を栽培。

2年後の本格出荷を目指し、『りもねん』が取り組む事業の大きな柱となるよう、期待しています。

(ヤギと触れ合える農園『りもねん』 矢野 駿平さん)
「空いている農地にレモンを植え付けて、長崎市南部をレモンの栽培地で盛り上がるところにしていきたい」