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雲仙・普賢岳の大火砕流から34年 災害に強いまちづくりとともに教訓伝承の必要性も《長崎》

2025年6月3日 12:30
雲仙・普賢岳の大火砕流から34年 災害に強いまちづくりとともに教訓伝承の必要性も《長崎》


雲仙・普賢岳の大火砕流から6月3日で34年。

島原市では、犠牲者を悼む行事が各地で行われています。


厚い雲に覆われた3日朝の島原市。

雲仙・普賢岳は、その姿を隠していました。


1991年6月3日に発生した大火砕流では、地元の消防団員や警察官、報道関係者など43人が犠牲に。

丸34年を迎えた3日、被災者が集団で移転した仁田団地には献花台が設けられました。

市や県の職員など約70人が静かに花を手向け、犠牲者の冥福を祈りました。


(古川 島原市長)
「34年前のことを覚えている人たちが少なくなっている。災害に強いまちづくりを進めなければいけないということを改めて思うとともに、これからの子ども達に災害の教訓を伝えていく必要を感じている」

また 島原市の小・中学校では、噴火災害を風化させず、後世に伝えていくための集会が開かれています。


第五小学校の「6.3いのりの日集会」では、4年生の児童がこれまで学んできたことを発表しました。

(児童代表)
「この学習を振り返って、自然の怖さを知り、もうこのようなことが起こらないでほしいと思う。普賢岳災害のことをもっと学び、語り継いでいこうと思う」

大火砕流が発生した午後4時8分には、市内全域に追悼のサイレンが鳴らされます。

最終更新日:2025年6月3日 18:08
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