【普賢岳災害】犠牲のフランス人火山学者の元助手も鎮魂 子どもたちも追悼「いのりの灯」《長崎》
雲仙・普賢岳の大火砕流から34年を迎えた3日、島原市で犠牲者を追悼する「いのりの灯 」が行われました。
大火砕流で犠牲となったフランスの火山学者クラフト夫妻の元助手も現地を訪れ、祈りをささげました。
(キャンドル点灯)
「それでは、どうぞ」
島原市の「雲仙岳災害記念館」に、約1200本のキャンドルがともされました。
「いのりの灯」は、雲仙・普賢岳の大火砕流で犠牲になった43人を追悼し、災害の教訓を子どもたちに伝えていくために毎年行われ、今年で19回目となります。
キャンドルには、島原半島の子どもたちの祈りの言葉や願いが描かれています。
(児童)
「二度と災害が起こらないようにという気持ちで描いた」
(児童)
「これからも平和でありますように…と書いた」
そして、この日を特別な思いで迎えた人がいます。
大火砕流で亡くなった火山学者クラフト夫妻の元助手 アンドレ・ドゥメゾンさんです。
クラフト夫妻は、世界各地の火山活動を記録し、火山のリスクを伝える活動をしていました。
ドゥメゾンさんは大火砕流が発生した午後4時8分に祈りをささげ、夫妻の遺体が発見された場所近くで花を手向けました。
(アンドレ・ドゥメゾンさん)
「私は夫妻と19年、世界の火山を旅しながら素晴らしい経験をした。(彼らが亡くなった時から)私の人生は大きく変わった」
ドゥメゾンさんは、雲仙岳災害記念館にある “夫妻が記録した写真” や、“映像を展示するコーナー” も訪れ、思いを馳せていました。